NOVEL

□我輩はヒイロ・ユイであるD
2ページ/6ページ


「ど…どうしたんですかデュオ」
「ヒイロが…っ、ヒイロが急に…!!」

ソファーにそっと横たえたヒイロを心配そうに見つめるデュオの青い瞳は、今にも涙が零れそうなくらい真っ赤になっていた。


「カトル…っ!ヒイロ、大丈夫だよな?このまま目覚めないなんて事…」
「落ち着いて、デュオ。今、誰かに獣医様を…」
「でも…ッ!」
「とりあえず、君は部屋に戻って。そんな状態では、君まで倒れちゃいますよ。大丈夫、すぐに獣医様をこちらへ来させますから」


ヒイロの傍を離れたがらないデュオを何とか説得し、カトルがドアを後ろ手に閉めて安堵の溜息を吐いたのも束の間――

ヒイロの身体が激しく痙攣を始め、次の瞬間には人間の姿に戻ったと言う。


「デュオは…」
「部屋でぐっすり眠っているはずです」


.
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ