Dream―闇―
□青春カタルシス。―壱―
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俺の名前は、【桜月 白蘭】。
俺は今、怒りを通り越して呆れている。
手には、はたきを。
身体には、ヒラヒラのメイド服を着ながら。
訳は、約1時間前に遡る。
凛「こぉりゃあぁああーー!!
白蘭にレオンっ!
まぁーった稽古サボりおってぇえーっ!」
白「…うるさい。」
獅「スゥー…。」
今日の日射しは春のように暖かく、絶好の日向ぼっこ日和。
そんな日を逃すなんてもったいない!
というわけで、双子のレン(レオンの事な)と一緒に、屋根に登って稽古をサボっていた。
ちなみに、レンは【オヤスミ3秒前】が得意だ。
凛「見ぃつぅけぇたぁぞぉー…!!」
白「………あ…。」
いつもは見つからないのに、今日は珍しく捕まってしまった。
まぁ、屋根の上に堂々と寝転がってるんだけどね。
逃げることもできるが、後でグチグチ説教されるのが目に見えているので、大人しく連行された。
獅「…すぴー……。」
ゴチンッ!
獅「★+〇♂@*#&♀!?」
凛「いつまで寝とるつもりじゃあぁあーっ!」
祖父さんの拳骨を喰らって、レンは変な叫び声をあげた。
1人だけ気持ちよく寝てたからだよ、ばぁか。
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