BOOK5
□09.優しい嘘なら許してあげる
1ページ/1ページ
『ねえ、…わたし ユーリきらい』
「おっといきなりだな。…けど奇遇だな、俺もお前がきらいだよ」
『言っとくけどわたしの方がきらいなんだからね!』
「俺のきらいはお前の比じゃねえぞ?」
『ふんだっ。ユーリなんか長髪だし女顔でいつも間違えられてるし戦闘の時だって剣くるくる回してカッコつけるしでもそのカッコつけがカッコいいしていうか全てがカッコいいし!』
「あーはいはいそうかよ。お前なんか素直じゃねえし女のくせに一番に敵に走ってくもんだから俺が守んねえととか考えさせるしつかお前優しすぎるんだよ周りの野郎に可愛い笑顔振り撒きすぎなんだよ!」
優しい嘘なら許してあげる
素直にすきと言えない、二人の愛の伝え方