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□3分クッキング
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『名無しさんと!』

「緑寿と」

「ベアトのぉ!!!」

『3分クッキングぅー!!イェーイ!!』

「…3分で何作るの?」

「え、戦人のソテー『はい待ったァァァ!!!!それ食えないから!今日作るのクッキーだから!』なんじゃクッキーか。」

「ロノウェに作らせば良いじゃない」

『ふっふっふ…甘いねえ御二人さん!今日作るクッキーは、“戦人にあげる”クッキーよぉぉ!』

「な、何と!?」

「お兄ちゃんにあげるですって!?」

『はい乗り気になった所で始めましょう。まず生地をこねます。こちらで用意した生地をこねましょう。』

「何ですでに生地が有るの?」


『そういう物だよ3分クッキングって』

「よぉしこれを粘土の様にこねれば良いのじゃな!」

ガシッビターン

バコッゴッ

「ッ………!!!」

さて今の効果音の説明をしましょうぷっくっく、あ、因みにナレーションはこの私、ロノウェです。

まず、お嬢様が生地を掴み、大きく振りかぶり、床に叩きつけました。

そしてそれはそれはとても速い速度で名無しさん様と緑寿様にグーで殴られました。

今は、殴られた頭と頬をおさえ床とキスをされてらっしゃいます。ぷくくくくく!

「ああ駄目ね全然駄目だわもっと生地は愛情を込めて!迅速に!優しく!こねる物なのよ?」

流石緑寿様。分かっていらっしゃる。

『はいこね終わった物が此方になります。さあ次は型抜きをします』

「だから何でこね終わってるの?」

『時間短縮。そして3分クッキングの醍醐味よぉおぉっ!!!…緑寿、何の形が良い?』

「普通で良いわ」

『じゃあハートで』

「有り難う。さて、型抜けば良いのよね?簡単よ。」

『さっすが緑寿え、速ーい!!!』

型を生地に押しあて、取り外す姿は、とても慣れているようですね。

…弟子に欲しい位です。

『じゃあ型抜いた物を焼きましょー!』

「ふう。…はい」

型抜いた生地が綺麗にトレーに乗ってますね。お見事。


『じゃあこれをレンジに入れて「ベアトリーチェぇええ、復ー活!!!!」

ガッガシャーン

ドゴバキッゴッバコッ

「………………」

さあて、二回めの説明をしましょうか…ぶっ…くくく!!!

トレーをレジに入れようと名無しさん様がトレーを持った瞬間、

お嬢様が復活なさり、トレーに体当たりをしました。

その後は前と同じ。殴られ、蹴られの二連撃でございます。ぷくくくく!!!!


「ベアト、ある意味貴方、才能を感じるわ。人を邪魔するね。」


『あーあ生地が…ロノウェ!』

はいはい。もう出来てますよ。


『ありがと!……………はい焼き上がったクッキーとなります!!うあー、美味しそう!』

「何か疲れたわ…」

『はい緑寿、あーん!』

「えっ……あ、あー…ん」

ぱく

『美味しい?どう?』

「…ん、美味しいわよ。名無しさんも口開けて。」

『あー!!』

「もう、手まで食べないでよ?」

『当たり前じゃん…んー、美味しい!』

「ふふ、そうでしょ?」

『んふー、満足!…それでは、3分クッキング、今日は此処まで。ありがとうございました!』

「また明日。」








「…………ぅああッ!?起きたらクッキーが無くなってるう!?」

『残念ベアト!』

「遅かったわね。」

「うわあああん畜生ォォォ!!!」


ぷくく、残念ですねお嬢様。ぷーっくっくっくっく!!!!!

「ロノウェうるせええええ!!!!」

END
 

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