黒バスで色々パロ中身
□夢枕
1ページ/1ページ
(ある青年の夢)
………
………
…?あ、こんにち、は
ごめんね、ちょっとびっくりしちゃって。此処に誰か来るの久しぶりだから…それだけ霊感が強いのかな
…私?私は…幽霊、かな
ふふ、弱そう?弱そうに見えるかなあ
…なんで此処に居るか、か。
……少し駄々捏ねる子が居るの。本当は私、人間だったんだけどその子に此処に連れてかれちゃって、今はどっちか分かんない
あなたは大丈夫。夢だから
…助けてくれるの?うん、ありが、と
君の名前は?
…へえ、かっこいい名前。ルックスと合ってるよ
照れてる?あはは
…ありがとう
ちょっと、元気になったよ
私と一緒に山に来た子達はね、帰っちゃったの
私の幻影と一緒に帰っちゃった
その時は凄く悲しくて、ずっと泣いてた 寒いし、暗いし怖かったの
私を連れたあの子も私を逃がさない、って今は見張られてるし
山に入ってきた人、…皆怨霊になっちゃった
だから、さ。気持ちは嬉しいけど私の事は忘れてね
…優しいなあ君は
それでも助ける、なんて。君霊感強いから危ないのに
…駄目、来ちゃ。その代わり、夢で私と話してくれる?
……ありがとね
私も頑張ってみる。山から逃げ出せて尚且つ肉体、有ったら。君と会いたいな
…ん、じゃあね。
火神くん
…私?ああ、言ってなかったっけ
私の名前はね……
*
「……佳奈子」
そう呟いてから火神は目を醒ました。部活の筋肉痛が若干キツいけど、そこは持ち前の忍耐力でスルーする
「(夢にしては現実味が有るな…)」
くあ、と一つ欠伸をかましてから火神はベッドから身を起こした。何故か何となく、切ない気持ちになった
*
救出パート開始です!