黒バスで色々パロ中身

□解放
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「よし、この屋敷の怨霊全て消す」

赤司がそう爽やかな笑顔で言った瞬間高尾が( ゚д゚ )こんな顔になったがキセキ達も各々殺気を放っていたのでまた( ゚д゚ )こうなった。


【異界】キセキが殺気放って怖い【なう】


鷹>

無事、と言うか来ちゃ駄目か分からんけど血塗れの座敷来ました。部屋で十分怖いのにキセキが佳奈子ちゃん思い出してからとても怖いです

2>

2げと

3>

おめで…とう…?

4>

やっぱり盛り塩とか効かなかったな。てかキセキwwwwwww

5>

え、マネも?wwww

鷹>

赤「僕の物を一年取った挙句また奪おうとは…良い度胸だ( ^ω^)」
青「ブッ飛ばす( ^ω^)」黄「佳奈子っちにまとわりつく怨霊は全てボコボコッス( ^ω^)」
桃「護身術(改悪版)見せてやるんだから」
緑「一年前の俺達だと思うなよ」
紫「更地にしてやる」
黒「跡形も無く消し去りましょう」

こあい…

6>

おwwwいwww上三人wwwwwww


7>

今まででこんなに( ^ω^)に恐怖を覚えた事が有っただろうか

8>

改悪版が気になる俺

9>

紫は巨人兵だから出来そうな気がする俺

10>

佳奈子ちゃんはシータでムスカが幼女か…マニアックだな

鷹>

ラピュタパロやめwwwwww

何か他の高校の人達とも落ち合った!黒の高校ばかりだけど…

スペ

熊先輩・おっとりどっしり。安心する。佳奈子ちゃんの事情と怨霊物理攻撃できるって聞いたら「じゃあ頑張らないとな( ^ω^)」と言って走っていった

猫先輩・猫。小柄。佳奈子ちゃんの事言ったら「助けないとな!」と言った。常識人だ…

水先輩・第2の常識人。無口。霊感が有るらしく佳奈子ちゃんの気配を感じるらしい。優しそうです

愛先輩・佳奈子ちゃんの話したら熊先輩とダッシュしちゃった…あれっ…女の子アレッ…

日先輩・時たま二重人格になる。異界入った瞬間から二重人格なってたよ

月先輩・だじゃれ好き。結構飄々としてる。霊媒については知識ゼロ。佳奈子ちゃんの事話したら「そうか…それは急がないとな…ハッ!暗いだけに急がnight」「行くぞ月ィ!!!」

余裕有るだろ



―――


此処まで携帯に打ち込んで高尾は一息付く。相変わらずスペックがどうの、と言うスレを見ながら周りを見渡した。

ゴーストバスターズ(物理)と化したキセキ達が倒していくせいかさっきから怨霊っぽい人達は廊下の隅に倒れていて見るも無惨な姿になっているが、火神がカメラで撮らないと成仏しない、と言って黒子と探しに行った。

結構キセキや誠凜メンバーと付いて歩いていけばこの屋敷の間取り図も覚えてきて、土地勘が把握出来てくる。

「…だけど、ここ、は」


少し赤い光が洩れている襖を開けてみた。

は、と高尾は目を見開く。赤い光は月で、高尾の前には赤く照らし出された森が広がっていた

現実の世界とは違う、「外」。高尾は襖を全開にして、地面へ下りた。

数歩歩いて後ろを振り向く。赤く染まった、それは大きい旅館が聳え立っている


「…うわー…おっきい」


漆黒の瓦は赤黒く光り、まるで何処かのゲームで見た魔王の城の様におどろおどろしい雰囲気を醸していて




それに見とれる高尾は



背後に居る少女に気が付かず


《高尾くん!》

「えっ?何、いきなぅおおおッ!?」

<チッ糞が!>

いきなりボーッとする高尾の頭に声が響いて後ろを見た瞬間、少女が鉈を持って振りかぶっていたので高尾は咄嗟に横に跳ぶ。その顔で糞が、と言われるとドギツさ三倍増しで高尾は恐怖の顔のまま笑った


<まあ良いや…もっかいやる>

「逃げる!」

地面に埋まった鉈をいとも簡単にぼこりと抜いたのを見てから高尾は立ち上がり、逃げた。少女は耳に触る甲高い声で笑ってから高尾を追い掛けて、森の奥へ走っていく。

そして。




「ようやく…全部か。さあ最後はあの餓鬼だね」




そう赤司が笑った瞬間怨霊が全て成仏した旅館はパシュン、と消え。

キセキと、その保護者と呼ばれる彼等、カメラを首に下げた火神と誠凜メンバーは森の中へと一斉に走り出した




黄>

【凶報】鷹が幼女とリアル鬼ごっこ


445>

黄キタァアアアエッ?????


446>

リアルwwwwマジモンじゃねえかwwww


―――



「マジモンだよ!!!」

ふと見たくろちゃんねるに自分の事が書いてあって思わず涙する。背後からは少女の笑い声が絶え間無く聞こえて、もう口から何か吐きそうだ

「ッギブギブギ、うわあっ!」

後ろを見た瞬間木の根に足を取られて盛大に転んでしまった。高尾は目の前に歩いてきた少女を見上げて、歯を食い縛る


<おまえのまけ、あははは>


「…く、そ…!」

くろちゃんねるに別れの言葉を打ち込もうと指を動かす。だけど震えて何も打てなくて、ただ連打するだけとなってしまった

<じゃあね、たか>

愛用のハンドルネームで呼ばれる。ああ、俺はなりすましされて、また一年前の佳奈子ちゃんの様に置いてかれるのか、と覚悟して目を瞑った


《駄目!》

<な…ッ!?>

ガイン、鉈が弾かれる音がした。少女の驚く声に高尾が目を開ければ、ぼんやりと光る女子が彼を抱き締めていて。

<お、おねーちゃん!?何で…>

「えっあっ、えええ!?」

《ありがとう、かごめちゃんが君を追い掛けている間拘束が緩んだの》

驚く少女を見ながら、光る女子、すなわち佳奈子は高尾に微笑んだ。高尾は輝かしい彼女の笑みに思わず赤面して、彼女が持つ木の枝に目を向ける

「あ、の…それは」

《ああ、桃の木の枝だよ。魔除けの効果が有って…》

<…なんでよ>

ふと少女がカラン、と鉈を落として俯いたまま喋った。佳奈子が高尾をより一層抱き締めるのに高尾はどぎまぎしながら少女を見る

<なんでおねーちゃんはわたしたちをよけるの、>

桃の枝を指差して少女は顔を上げた

<わたし…あたし、おれ、ぼく、>

《かごめちゃん達は好き》

凜、とした声に高尾は佳奈子を見た。神々しい程達観した目付きで少女…かごめを見る佳奈子に痛い程の安心感を持ったまま、目をすがめる


<ならなんで>

《溜め込んだ呪いが、かごめちゃん達を悪くしてしまうんだよ》

「(…成仏、するのか)」

《だからお願い、その呪いを無くして》

佳奈子が真摯な瞳でかごめを見た。かごめはブツブツ呟いてから、頭をかきむしる

<おねーちゃん、を、きずつけたくないの、あそびたいだけなの、でも、おれ、あた、あたし、わた>

ブツン


高尾にも聞こえた、何かせき止めていたものが溢れ出した声。かごめは手をダランと落として、目を真っ黒にさせて佳奈子を見た

《………かごめちゃんの本来はただ純粋な子供の魂なの。それを呪いと他からやってきた怨念、怨霊を吸い込んでしまったのが今のかごめちゃん》

「え?…佳奈子ちゃ」

《かごめちゃんをたすけてあげて…私はこれ以上此処に居れない、ごめんね》


高尾が何言い出すんだよ、と言おうとした瞬間、佳奈子が溶ける様に消えた

「佳奈子ちゃん…」


そして、ズ、とかごめが黒く染まる。あの陶器だった様な肌も、全て。


「うそ…だろ」


高尾は赤い月に照らされたかごめを見た

黒く、ただ黒く。あの人形の様に揃えられていた髪の毛は無くなり、ただ頭、胴体、肢体のみの黒い人形になるかごめを見て高尾は心臓が痛い位鳴る



「………うわ」



此処まで死を覚悟した事、無いわ。麻痺した感覚に苦笑いして高尾は此方を見たであろうかごめを覚悟を決めて見返した





「…ああ、本性を出したのか…高尾、手間を省いたのだよ」


「……………ん?」



いきなりかごめが見えなくなった。佳奈子ちゃんでも無い声に、上を見上げれば緑の髪の毛。

「……真ちゃ、んッッッッッ!!!!!!!!」

「引っ付くな高尾!」


高尾は満面の笑みで緑間に抱き着いた。これだからホモは、と言う呟きは無視して、恐怖から解放された喜びにただうち震えて笑った


―――

桃>

【速報】鷹と緑がホモ


780>

ホモォ…

781>

森へお帰り

781>

ホモォ…

782>

お帰り






「………ん…」


佳奈子は目を開けた。あの後引っ張られる感じがして抵抗出来ずに引っ張られるがままでいれば、いつの間にかこの何も無い白い場所に横たわっていた


「此処は来たことないなあ…」

服は白い着物のまま、つまり幽霊のままだ。佳奈子は立ち上がって周りを見た


「……あっ」

「っ、く、うえ…ええん」

ちょっと遠い所にかごめちゃん達が泣いていた。人数は20人ぐらい。私は直ぐに村の子達だ、と思って近付く


「かごめちゃん」

「お、おねーちゃん…ひっく」

「おねーちゃあああん」

私の名前を呼びながら泣くと言う器用な事をしながら男の子が私の着物を握った。頭を撫でていれば、一人おかっぱの子が話しはじめた


「おねーちゃんを連れ戻しにきた人達…こわいよ…」

「あー…でも、高尾君にかごめちゃん達の事は話した、よ?」

「ぼくたちはまだ傷つけられてないけど、まわりのおんりょうにたいしてがこわいんだ」

「…………」

微妙な笑顔をしておいた。うん、怖そうだな。赤司君とか赤司君とかが

「でもねおねーちゃん。もうすぐこの山にいたおんりょう、みんな居なくなりそう」

「すごいね、あのひとたち」

きゃっきゃ、とさっきの泣き顔から一転、子供達は笑い出した。私も微笑んで皆の頭を撫でる。

「私の大事な友達だもん」


「………おねーちゃんの友達、おねーちゃんのからだ見つけれるかな」

「……え?」

「おんりょうが隠しちゃったけど、分かるかな」

また泣き出す子供達に私は困惑した。

「私より、君達が成仏できないと…」

「だめ!」

「おねーちゃんも帰るの!おうちに!」

「あのたかおって人とか、みんな、わかんなかったら閉じ込めてやるんだから」

「やめてね!?」

割りと本気のかごめちゃんを止めてから私は溜め息をついた。…私の体、何処に有るんだろう

「幽体離脱する時の記憶無いんだよね…」

「どこかにわかることがあればいいんだけど…あ」

いきなり、今喋っていた子の足元が光の粒になり始めた。私はそれを見て大きく口を開ける

「赤司君達、山の怨霊全部倒したんだ…すごい!」

「わああ…きれい」

「すごーい!」

子供達が歓声を上げながら光り始める体を見て笑った。私はそれを見て、何だか涙が出てきてしまう

「おねーちゃん!ありがとう!」

「おねーちゃんの事わすれないからねぜったい!」

「っ、うん」

パア、一際大きく光って三人程消える。私の服を握っていた子達が段々、消えていくのに私は涙を止めれない

「一年、いっしょだったから…寂しいな」

「おねーちゃんあたしおねーちゃんが来てすごく嬉しかったんだよ!…おんりょうが縛りつけてたけど」

「おねーちゃんあのあかしって人とけっこんするなら気をつけてね!こわいから!」

「あはは、うん」

何だかおませな事を言って消えた子にも笑って。私を囲む様にして光の粒子になった子達はふわふわと消えていった

「……居なくなっちゃった」

そして、佇んでいたかごめちゃんを見る。大人びた顔で、神秘的に微笑んでいた


「流石にかごめちゃんは消えないね」

「当たり前じゃない…土地神なんだから。…佳奈子、今までありがとう、体は見つかるわ絶対」



じゃあ、またいつかね。



私の事を守ってくれていたかごめちゃん。手を振って、彼女も光って何処か行ってしまった



「………ひとりぼっち」


小さく呟く。
何だかんだ言ってかごめちゃん達と居たので、実質ひとりぼっちでは無かったのだが、久しぶりの一人になんだか心苦しくなった

「来て、くれるのかなぁ」


信じていいのかな



床に座って、ぼんやりしてみた

「………さみしいよ」

はやく、きて






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