黒バスで色々パロ中身

□発見
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【キセキ】○○山の怨霊全廃【無双】


黄>

怨霊全部倒したッス!赤っちがチートだったッス!でも…マネっちの体が見つかんないッス…(´・ω・`)


2>

よっしゃあああああああああああ!!!!!!!!!!!!!

…えっ

3>

(´・ω・`)

4>

もう怨霊とか全部居ないんだろ?何で見つかんないんだ

赤>

怨霊ごときが最後まで口を割らなくてね…そこまで彼女に執着してたなんて本当、八つ裂きにして良かったよ

5>

アッハイ…(´・ω・`;)

6>

流石赤様です…

7>

手掛かりとか分かんないのか?鷹と火は幽体の佳奈子ちゃん見えてたんじゃ


鷹>

火も俺も見えなくなっちゃった…(´・ω・`)ナンデ

8>

もしそれっぽい所に閉じ込められてたらヤバいな…祠とか。下手したら神様のお供え的な意で肉体もろとも…

9>

おいやめろ

10>

>8不謹慎だぞ

―――

「佳奈子ちゃーん!居たら私に触ってーーー!!!」

「(凄い呼び方だな…)」

桃井が大声で山に向かって叫ぶ。まだ異界に入ったままなので多分、佳奈子は此処に居る筈。赤司はそう仮定して探し始めた

「佳奈子さん…」

「佳奈子…」

黒子と火神がしょぼん、としながら佳奈子の名前を呟く。水戸部と小金井がおろおろしていると、あっ、と高尾から声が上がった


「ちょっちょっと待って」


カコカコと携帯を打ち始めた高尾に緑間が早くするのだよ、と言ってからそわそわし始めたのに対して紫原がんまい棒を食べもせず息をはいた

「俺…佳奈子ちんに会ったらんまい棒あげるから食べない」

「彼女もお腹空いてるだろうしね…それが良い」

「佳奈子ー何処だ!おっぱい揉ませやがれ!!!」

「青峰っち何言ってるんすか!?佳奈子っちー!俺を撫でてー!!!」

「黄瀬テメエも大概だぞ」


怨霊を倒してからのあの勢いは何処、皆途方に暮れていた。赤司も後一歩なのに、と心臓がムカムカするのに不機嫌になる


「ああッ!有った!」

そんなマイナスオーラの中、それを吹っ飛ばす様に高尾が声を上げた。

そしてそのまま携帯を見つつ声を出す

「佳奈子ちゃんの数字の文!最初、変な池の前に居ます、って言ってた!!!」

「………………」

「………………」

「高尾良くやった!!!!!」

「変な池と言えばさっき見たあの池しか無いのだよ!」

「はっ早く行こう!」

「「走るぞ…!」」

「わーッ火神君と青峰君がゾーンに入った!」


***



池に着くまでそんなに時間はかからなかった。そして池を注意深く見てみれば、底に有る祠と、穴を塞いでいる大きめの石が見えて。

「あれは…多分あの石を退かしたら水が穴から抜けて無くなるんだろうな」

そんな木吉の言葉に男全員出動で池に飛び込んだ


澄んでいる水をかきながらまず祠を見る。立派な作りで、水を介して赤い月の光を受ける祠は何だか神秘的に見えた

「(この石…重い、)」

「(一斉に持ち上げるか…)」

日向と小金井が酸素確保に水面に向かう。下から皆も付いてきて、顔を出してから赤司が声を出した

「良いか、皆が石を掴んだら一気に力を入れる。後石を退かした瞬間に水が流れ込んで引きずり込まれるかもしれないから、死ぬ気で水面へ泳ぐか何処かに掴まれ」

「ハッ、最後は根性か…佳奈子を助けるのには随分とまあ関門が有るぜ!」

「寧ろ此処まで来たら意地でも会います」

「佳奈子ちゃん可愛かったしな」

「高尾だけ流されれば良いのだよ」「ヒデェ!」

「後謝らないと駄目だよね〜」

「…一年間も置き去りッスもんね」

「何か燃えてきたな!」



「皆ー頑張ってー!」



「行くぞ!せーのっ、」


俺達は、無音の世界に包まれた。狙うは石、がっしりと、掴む



渾身の力を込めて、上へ上げた

ズ、と動いたそれは次の瞬間ビシリ、と亀裂が入って。


「(!?)」

「(上へ行くんだ!)」


赤司が上を指差したのと同時に皆必死に上へ向いて泳いだ。

「ブハァ!」

「げほっ!」

そして水しぶきを上げて急いで上がった瞬間、バガン、と大きい音が響いて僅かに地面が揺れた






ザアアアアア…


物凄い勢いで無くなっていった水を皆無言で眺めていれば、祠が見えてきた。誰かがごくり、と喉を鳴らして、池だった穴の坂道を滑っていく


そんなにドロドロではない土を蹴って走れば、祠が目の前に立っていた

黒子がそっと、金で装飾されてある扉に触れる。するとキイ、と扉が開いた

「……封印はしてあったみたいだが…怨霊が居なくなって脆くなったようだな」

その緑間の言葉に、黒子達は祠に入る。誠凜メンバーや、氷室と笠松はその場に残って赤い月を見上げた

「…こうやって見ると、なんか綺麗だな」

笠松が真摯に月を見て。リコがええ、と返した

―――


「、……?」

私は振り返った。誰か、私を呼んでいる気がしたのだ

「だれ…」

佳奈子、佳奈子


気のせいじゃない。空間に響く声に私は周りをぐるりと見回る

「みん、な?」

佳奈子、佳奈子さん、白石、佳奈子っち、佳奈子ちゃん、佳奈子ちん


懐かしい、私のあだ名。誰が、誰だか分かる。

「っ………!」

胸に何か込み上げて、私は泣き出した

ぽう、と足元が光る。ああ、私もあの子達の様に消えるのか

そう考えて響く声に涙を落とす

「赤司君、青峰君、緑間君に黄瀬君…紫原君にさつきちゃんに黒子君」


忘れてない、私の大切な友達。私は嗚咽を上げながら、白い空間から消えた







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