黒バスで色々パロ中身

□緑間くんと許嫁の格闘家少女
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(すももももももパロです)



「真太郎さまー!おはようございます!」

「五月蝿い、何処かへ行くのだよ」

「また照れ隠しですか?真太郎様は演技が失礼ながら拙いので素直になった方がよろしいかと」

「本当に失礼だな貴様は…!」

「いやです、未来の妻に失礼も何も無いじゃありませんか…あら?」

「……真ちゃん…おはよ…?」


「…高尾」

「まさか、真太郎様のご友人様ですか!?私は白石佳奈子、真太郎様の許嫁にして白石家次代当主の武闘家です!よろしくお願い致します!」


「えっ、あ…よろし許嫁!?!?!?!?」

「ッ佳奈子!そうペラペラと喋るな!」

「、しん、たろう様は私が嫌いなのですか…?だから私との関係も無かった事に…う…っ」

「誰もそこまで言って無いだろう!?」

「じゃあっ私の事を慕っておりますか!」

「ぬっ…ぐっ…教室に行くのだよ!」

「ああっはぐらかした!高尾様、真太郎様はああ見えて中々意地を張っておられるのでそこの所は多めに見てやって下さい」

「お、おう」


これが今朝嵐の様に過ぎ去っていった出来事、緑間の許嫁、佳奈子の出現だった。高尾は佳奈子の元気はつらつとした姿を思い出しながら、「……許嫁、ねえ」ぽつりと呟く。目の前には部活に来て緑間の応援を一生懸命に頑張る佳奈子が居た

「真太郎様頑張って下さいませ!」

「五月蝿い」

「きゃあっそう言いながらも決まるシュートも素敵です!」

白いタオル(多分緑間専用)を持ちながらにこにこ笑う佳奈子に緑間は眉を寄せた。俺は武闘家なんぞと結婚する気は無いと言うのに。

「(親同士が仲良くなり、産まれる前の子供の許嫁を既に決めるなど)」

今時そんな事有るのかと緑間はボールを持ちながら深く溜め息を付いた

すると、

「おーい緑間、お前に客」

宮地が体育館に誰かと一緒に入ってきた。緑間は不振に思って入口を見やる。

「やあ緑間真太郎君」

…何だか胡散臭い笑顔の男だ。訝しげに緑間は近付く、何だと口を開けた瞬間

目の前には、「悪いけど死んでよ」刀が迫っていた

「……っな」

緑間は一瞬思考が止まる。何故、俺が、刀?銃刀法違反では、とこんがらがる頭にハッと気づけば切っ先は胸まで来ていた

「なーんか、あの白石家の許嫁なのに呆気ないね」

にまりと笑う男に瀬戸際ながら緑間はムカつく。端正な顔をクシャリと歪め、せめて死ぬまで、と男を睨んでいれば

「真太郎様に、そのような物騒な物は向けないで下さいますか」

「っ佳奈子、」

「大丈夫です真太郎様。私こう見えて」

少しばかり強いですよ


そう刀の横にやって来た佳奈子が拳を刀の側面に当て、ボキン、折った


カランカランと折れた片方が落ち、次は男が何が起きたか分からない。刀を折った女を見れば見覚え有る容姿に目を見開く

「白石…佳奈子!?」

「真太郎様のバスケットボールを邪魔し、尚且つ真太郎様のお命頂戴までとはこの白石家正拳流白石佳奈子が絶対にっ、許しません!」

佳奈子からゴウッと何か、オーラが出た。金色に輝くそれは闘志と言ったか、緑間は高尾に引っ張られながら思い出す

そして、若干キレた佳奈子と得物を既にへし折られた男の戦い。唖然と見ていた秀徳バスケ部が言うに「何かの格闘ゲームみたいだった」らしい



(何か…上にコンボ数の2ヒット!3ヒット!とか見えたな…)
(ぶッ…ぎゃははは!真ちゃんの許嫁スゲーな!)
(…佳奈子、手は大丈夫か)
(手?…ああ、刀を弾いた時のですか…ほら、傷一つ有りませんよ!)
(そうか………今度からは刃物には気をつけるのだよ)
(?はい!)


(……………)
(………………)
(意外と相思相愛…かよ)






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