銀魂小説

□目の前で子供がこけたらそっと手を差し出してあげましょう
1ページ/3ページ

ようやく見つけたぜぇ、テロリスト!
今日こそ、年貢の納め時だ。

なぁ、高杉晋助!!



【目の前で子供がこけたらそっと手を差し出してあげましょう】



何時もどおり、決まった時間に総悟と見回りをしている途中、俺はそれを偶然発見した。
男なのに女物の真っ赤な着物に身を包み、濡れたようなしっとりとした黒髪が歩くたびにひょこひょこと揺れる。そして、ちらちらと見える肌は透き通るように白い。
何度も指名手配書でお目にかかることの出来る人物、過激派テロリスト、高杉晋助。
そんな大物が白昼堂々、江戸の、しかも歌舞伎町の町を歩いている。

「土方さん、あれは・・・」

仕事をサボり気味の総悟も高杉には気付いたようでそっと俺に耳打ちしてくる。
俺は頷くと総悟と共に地を蹴り、高杉の下へ駆け出した。


_
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ