銀魂小説

□可愛い君と小さな雪
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ひらりひらり
舞い降りる白い結晶。
冷たくも暖かいと感じるのは、君が隣にいるからかな?


【可愛いあの子と小さな雪】


国語準備室は最高な場所だ。
何たって冷暖房完備だし、俺以外使う教師もいないし、自室と化していることに文句をいう奴もいない。あのバカ校長が何か言っていたが無視だ。
そして一番の理由は―――

「あー、寒い!」

ガラガラと勢いよく生徒が国語準備室に入って来た。
さむさむっ、と言って一番暖房が効くソファにどさっ、と座り、自分を抱き込むように腕を摩る。

「補習お疲れさん」
「ん…ありがと」

寒さで顔を真っ赤にした高杉が笑顔で温かいコーヒーを受け取る。
もちろん猫舌の彼の為に温度は人肌にしてある。(赤ちゃんみたいでかわいーなぁ)

「センセー、仕事終わった?」
「もうちょっとだからコーヒー飲んでて」

ん、と言いながらちびっとコーヒーを飲み出した。俺はそれを眺めてから残りの仕事を速攻で終わらせようと取り掛かった。
これがここ最近の俺達の日常。


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