銀魂小説
□誰の思い?
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これは、晋助と銀八がまだ付き合う、ずっと前のお話――――
【誰の思い?】
「俺は本気何だけど」
突然の言葉に困惑する。
「『本気』と書いて『マジ』何だけど」
――――こいつは何を言っているんだ・・・・・
困惑の色を隠せない晋助は完全に目の前の男を無視することに決めた。
「ちょっと、高杉くん?無視しないでよ。センセー悲しぃー」
――――うぜぇ・・・・マジで死んでくれ・・・・・
「あ、今センセーのこと死ねって思ったでしょ!ひーどーいー!」
――――何で分かるンだよ・・・・・。俺そんなに思ってること顔に出るのか?
「そんなことないよ?・・・・・でも、それは俺が君のことす――――」
「うわぁあぁぁあぁ!!!言うなぁあぁぁぁあぁッ!!」
「つか、今何の時間か分かってんのかぁぁあぁぁあぁ!!!」
そう、晋助の言うと通り、今はそんなことを言う時間ではない。授業中なのだから。
「えー、いいじゃん。俺の授業なんだしィ?俺がどう使おうが俺の勝手じゃん!」
「先生ィィィィイィ!他人の迷惑も考えてください!!」
そう言って銀八にドロップキックを食らわしたのは、実は学級委員長、桂小太郎だ。
「高杉の言うとおり今は授業中ですよォ!!先生がそのような態度でどうするんですか!!」
この発言通り、桂は優等生だ。だが、一度切れると手のつけられない生徒になるのだ。
「ちょっ!ヅラ!?やめっ・・・暴力反対ッ!!晋ちゃん助けてッ!!」
「俺にそんなこと言った報いだ。やられてろ」
ベェー、と舌を出しながら言う晋助に銀八は思った。
―――――この小悪魔ぁぁあぁぁあぁああぁっ!!