銀魂小説

□また子ちゃんのバレンタイン
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【また子ちゃんのバレンタイン】


「晋助様ぁ!」
「ん?・・・また子か」
「元気でしたかっ?!」
「あぁ。・・・そういやお前、昨日学校来てなかったよな?」
「そうなんスよぉ!昨日風邪引いてダウンしてたっス〜!」
「そうだったのか?」
「はいっス!でもすっかり治ったッスから心配無用っスよ!」
「そっか」
「あっ、昨日渡せなかったんで…はいっ!バレンタインのチョコっス!受け取ってください!」
「あ・・・ありがとな」
「〜〜っ!幸せっス!晋助様に受け取ってもらえるなんで…!」
「そんなに喜ぶか?」
「当たり前っスよ!大好きな人にチョコを受け取ってもらえるって。女の幸せっス!」
「ふぅん・・・(俺も昨日銀八にあげたけど、そこまで嬉しくなかったなァ・・・どっちかっつーと銀八の方が喜んでたし)」
「あのっ!晋助様・・・」
「何だ?」
「昨日・・・チョコを誰かから貰ったり、しましたか・・・?」
「チョコ・・・(あれ、そういえば貰ってないかも・・・てか、女子が一人もいなかったな昨日)貰ってねぇ」
「・・・!本当っスか?!」
「あぁ」
「よかったっス!私がチョコ上げたの一号っスね!」
「そうなるな」
「感激っス〜!完璧出遅れたと思ってましたから!」
「よかったな(あー、何かちょっと癒されたかも・・・)」
「あ!そういえば、今年は逆チョコが流行るとかテレビで言ってたんスけど・・・晋助様、誰かに渡したりしてませんよね・・・?」
「え゛・・・」
「それはそれでショックなんスよねぇ〜」
「(ヤバイ、あれって逆チョコになるのか・・・?てか、俺なんで銀八なんかにチョコ渡しちまったんだ!)」
「晋助様?」
「なっ、何だ?」
「上げたんスか・・・チョコ・・・」
「なっなっなっ、やってねぇよ!!」
「・・・怪しいっス」
「マジふざけんなッ!誰にやるっつんだよ!」
「・・・銀八」
「え゛」
「あー!やっぱりっスね!何っスか!上げてるじゃないっスかぁ!」
「いやっ、ポケットに入ってたチロルを・・・」
「晋ちゃ〜ん!昨日はトリュフありがとね〜!美味しかったよ〜!」
「タイミング悪いわッ!!」
「え?」
「やっぱり!酷いっス、晋助様!何で嘘ついたんスか!」
「いや、だからあれは・・・!」
「何々?どうしたの??」
「こっちくんな、銀八ィ!!」
「ごふっ!」



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