銀魂小説

□高杉の弁当は先生だけのもんだァー!!
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「やっぱり、スギの作った弁当は美味しいアル!」
「そりゃ、どうも・・・」
「本当ねぇ〜、あ、卵焼き作ってきたの。いかが?(ニッコリ)」
「あ・・・っ、いや、間に合ってる(ブル)」
「あらそう?新ちゃんはどう?」
「え゛、あ、あのっ自分の分ありますからっ!」
「あら、遠慮しなくていいのよ?育ち盛りなんだから」
「トシ!お前、何だその黄色い弁当は?!」
「ん、土方スペシャル弁当バージョン。すげぇうまいから近藤さんも食べてみろよ」
「やめときなせぇ、近藤さん。んなもん食ったら味覚オンチになっちまいますぜぇ」
「総悟ッ!!マヨを馬鹿にすんじゃねぇ!!」
「俺が馬鹿にしてんのは土方さんだけでさぁ」
 
弁当を突きつつ、他愛もない会話が繰り広げられる楽しい時間。
そんな生徒でいっぱいの教室に今日もやる気のない、死んだ魚のような目をした担任がサンダルをペタペタと鳴らし入ってきた。
 
「ガヤガヤガヤガヤ、うるせぇなァ。静かに飯も食えないのかテメェらは。マナーがなってねぇよ、マナーが」
「センセー、授業中にタバコを吸っている人にマナーのことをとやかく言われたくありませーん」
「ばっか、これはレロレロキャンディーだ」
「レロレロキャンディーから煙は出ません。てか、菓子食ってる時点でマナーのことをてめぇに言われたくねぇよ!」
「先生は常に糖分を取っておかないと死んじゃう妖精さんなんですぅー」
「そんな、死んだ魚のような目をした妖精なんていませーん」
 
そのとき、突然銀八が叫んだ。
3zのメンバーはとうとう頭に糖分が回ったのかと身構える。
銀八がぷるぷると震えながら神楽の手元にあるお弁当を指差す。

「てめぇ、神楽ァ〜・・・誰の弁当食ってんだァーーー!!」

銀八の叫びに3zの面々がぽかんと口を開ける。
いち早く正気に戻った神楽が平然と口にする。

「誰って、スギの弁当ネ」

何か文句でも?と言わん気に首をかしげる。

「高杉の手作り料理を食っていいのは先生だけだァーーー!!」

銀八の主張に高杉の怒りの鉄槌が下ったのは言うまでもない。











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