銀魂小説

□また子ちゃんのバレンタイン
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「また子!カフェ行こ、カフェ!何か奢ってやっから!」
「誤魔化そうとしてるっスね!詳しく教えてくださいっス!!」
「だーかーらー」
「イッテぇ〜・・・ちょっと晋ちゃん何すんのォ・・・昨日はあんなに可愛く夜の相手までしてくれたのにィ・・・」
「夜のお供までしたんスか?!」
「銀八ィィィイ!!」
「ウガッ!!」
「信じられないっス、晋助様ァ!ホモだったんすか!夜の相手までしちゃうくらい侵食されてたんスかぁ!!」
「誤解だ、また子!!」
「嘘っス!晋助様のバカぁ!女の純情もてあそぶなんて・・・!!」
「ちょっ、また子!!ってか、何でこんな話になってんの?!」
「今更話逸らそうとしたって無駄っスから!さよならっス、晋助様!そしてさよなら私の初恋!」
「待ってって・・・ってお前足早ッ!!」
「私これでも陸上の短距離選手っスから!」
「どうりで!」
「てか、付いてこないで下さいっス!一人にさせてくださいっス!!」
「いやっ、ちょっ、無理!追いつけない!スピード落としてッ!!」
「仕方ないっスねー・・・このくらいっスか?」
「もうちょい!あっ、捕まえたァ!」
「あぁ!晋助様の話に気をとられ過ぎたっス!」
「はぁはぁ・・・はぁ・・・げほっ!」
「アンタどんだけ体力ないんスか!」
「うっせぇ・・・!はぁ・・・ふぅ・・・また子、俺の話を聞け」
「言い訳は聞きたくないっスよ」
「言い訳じゃねぇ。銀八が言ってたことは半分嘘だ」
「・・・どういうことっスか」
「チョコを上げたのはホントだ。そして、チロルを上げようとしたのも本当」
「・・・・・・」
「でも、アイツがチロルチョコで大喜びしやがったから、不憫になって・・・それでトリュフをやった」
「手作りっスか・・・?」
「あぁ」
「それっスよ!何で手作りっスか!」
「チョコ買うの恥ずかしかったんだ!!」
「手作りの材料買う方が恥ずかしいっス!!」
「それは心配ない!銀八が買ってきたから!」
「なら問題ないっス!」
「・・・っで夜の相手は完全に作り話だ。これは信じてくれ」
「・・・本当っスね?」
「本当だ」
「・・・ならいいっス。晋助様のこと、信じるっスよ」
「(ホッ)ありがとな」
「あの・・・そのチョコ、一応手作りっスから」
「え・・・?」
「晋助様のこと思って昨日作ったんス」
「また子・・・」
「食べてくださいっス」
「ありがとな、また子」
「・・・///」


「何アレ。二人付き合ってるわけでもないのに何であんな揉め方したの・・・?」

場を乱した銀八は一人悲しくその場面を床にへばりついたまま眺めていたのだった。


そして誰も気付いていないと思うが、また子の手作りチョコは風邪引き中に作ったのだ。
そんな訳で、翌日高杉は学校を休んだ。





終わり(オイw




2009/02/15 潤

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