素敵な頂き物
□ギリギリHero
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「あ、そいやぁ…高杉くん。
君…毎日大変だねぇ。」
「あ??」
「見たよ、張り紙の―…。
うん、ごめんなさい。
言っちゃいけないのですね;;
お願いだから、殺気たてないで下さい…」
どいつもこいつも、俺を馬鹿にしやがって…。
「何処行くんです??」
「教室に決まってんだろ。
此処も嫌になったしな」
「私がいるからかな」
「あんた、ホント嫌なところ…銀八そっくりだ…。」
「それほどでもww」
「褒めてねぇよ、天パァが」
「褒め言葉にしておくよ」
「言っとけ」
ドアを思い切り閉めてやり嫌な教室へ…。
その行きにまた嫌な奴に。
「高杉、サボっちゃダメでしょうが。」
「またかよ…。」
「俺、まだ一回目だけど?」
「あんたの兄貴にも、さっき言われたんだよ!」
「あれ、まだ兄貴いたの??
仕事熱心だこと」
「仕事だぁ??
ただの、サボりじゃねぇかよ。」
「あいつ、結構仕事熱心なんだよww」
「話し噛み合ってねぇんだけど…」
何なんだよ、この兄弟…。
嫌な性格もそっくりじゃねぇかよ…。
「頼りになるよ…。
兄貴は…。」
「あいつの何処がッ…」
「そのうち、分かるよ」
じゃ、次俺の授業だから出るように。出なかったら反省文書いて貰うからね。、と言い職員室に入っていった担任…。
「ハァ…。」
しょうがない…。
次の授業は受けるか…。
反省文なんざ御免だ…。
―
――
――――
「おめー等ぁ、此処テストに出るぞ〜。」
出るって言うから出るのだろう…。
つか、珍しいな…。
こいつが授業やるとは…
俺の席は窓側、つまらない授業は景色を見るのが好き…。
「……。(ん…??)」
近くの木から銀髪の頭が見えた…。
その男も俺に気付いたのか、手を振ってきた。
「なっ!!!!」
「どーしたの、高杉」
「おい、銀八!!
何であいつまだいんだよ!!!」
「気にしないの。
よし!おめー等、自習!!」
「気にすんなって…」
なるべく見ないようにしているけど…どうしても視界に入ってしまう…。
だってよ…ずっとそこにいて時々見て来るんだし…気にしない訳がない。
授業が終わり、昼休みになったというのに銀八に引き止められた。
「何でお前土方達と帰らねぇの??」
「あいつ等部活だろうが。
待つぐらいなら帰る…」
「そっか。
なぁ…くれぐれも気をつけろよ…。」
「あ…あぁ」
急に真剣な声出すなよ…
びっくりするじゃねぇか。
「あ、兄貴が高杉と話したいってさ♪
さっきメールが来てたんだ」
「まだ居んのかよ!!」
じゃ、よろしくぅと言いペタペタと歩いて行った。
さっき少しでも、こいつが教師に見えたのが馬鹿みたいだ…。
ちっ…行くしかねぇか。
あいつが居るとすれば…
さっきの場所しかねぇな。
俺は、面倒い+少し違った気持ちで屋上に足を運ばした…。
「こんばんは、高杉くん♪」
「さっきも、あっただろうが…。」
せっかくの昼休みだっつーのに…あと少しで終わるから構わねぇが…。
ただ…、銀八に似てる癖に何処か違う…。
そして、何故か緊張する。
「どうしました??
私の顔に何か付いてる?」
「死んだ魚の目…」
「うん、泣いいい??」
「クク…冗談だ」
咄嗟に適当な事を言っていた
何でこいつなんかに焦ってんだよ…。
変な俺…。
「つかよ、何でいんの??
弁護士のあんたが此処に」
「だから、探検だって♪」
「探検長いだろ…。
銀八は仕事って言ってたぜ…。」
「仕事+探検みたいなものですよ♪♪」
「殴っていいか??」
「暴力はいけないよ♪」
「俺…やっぱてめぇも嫌いd「ホントに??」
「あ??」
「ホントに私の事嫌い??
高杉くん…」
「……っ」
「…そうなんですか??」
何だよ、こいつ。
ホントに弁護士かよ…。
「クスッ」
「なっ!!?」
「本気で考えてる高杉くんは、可愛いですね♪」
「……。」
「あ、落ち着いて;;
高杉く―…」
やっぱり…俺。
「てめぇだけは受け入れねぇぇぇぇぇ!!!!!」
その直後、屋上に銀時の叫び声が響き渡ったとさ。
少しだけ、戸惑った俺が馬鹿だった…。
あぁ!!!
心臓がバクバク五月蠅い!!
今日の俺、ホントに変だ…