素敵な頂き物

□愛しのバカ杉くん
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「ぎいやあぁああぁぁぁあぁ!!!!!
神楽ちゃんんんん!!!!!?何してんのぉ!!」



銀時が見たのは、上半身を脱がされ神楽にソファの端まで迫られてもう行き場がない高杉の姿。神楽は何処から持って来たのか手には長い包帯が握り締められていた。



「神楽、その包帯どうし―…、新八くんそこで何してんの??」




壁際にめり込んでいる新八を銀時は発見した。
鼻から鼻血がダラダラ出ていて、痛そうだ。



「か…神楽ちゃん止めてたら殺られました。」

「何で殺られたんだよ?」

「銀さん高杉さん見てくださいよ…そしたら分かりま…」




「す」を言わずに気絶した新八に最後まで言えやと思う銀時だったが言われた通り高杉の方を見ると新八が何故神楽を止めたのか銀時はすぐ分かった。





高杉が巻いている包帯だ…。油断して神楽にとかれたのだろう




「さぁ、晋助!左目見せるヨロシ!!!」

「ぎ…銀時、助けろッ!!」




高杉は昔、天人に傷付けられた左目を見せるのをとことん嫌がる。
人に見せるのが嫌でもあるが高杉にはもう一つ違う理由があった。『醜い』からだ。
長年の付き合いである銀時も数回ぐらいしか見た事ない。




「ボサッと突っ立ってねぇで何とかしろ!!!」





高杉の声によって我に返った銀時は今にでも左目を覆っている左手を退されそうになっていた。
怪力娘に高杉が勝てる訳がない。
徐々に左手が放れて行くとともに神楽のテンションはMAXだ。




「ぎ…ん!!お、願ッッ」

「……。」




つかさ…、今思うと何遠慮してんの、俺??
別に俺のなんだからこいつから奪っても良くね。大体、こう見えて俺…嫉妬深いし?
つかさ、こいつの傷を見ていいのはー……




「はい、そこまで」





俺だけだ…。





銀時は高杉から左手が放れた瞬間後から自分の左手で覆った。もう片方は、高杉の左肩を掴み自分の方へと引き寄せる。




「おいたが過ぎるんじゃねぇの?神楽ちゃん」

「うっさいネ、天然パーマ」

「んだとコノヤロー!!!!」

「もう、良いヨ。新八、お腹空いたアル。
それと、今日お前ん家で姉御とドラマの再放送見る約束したから今日そのまんま泊まるネ!!!」

「いや、あいつ気絶してっから。」





仕方ないあるナ。と自分が新八を蹴り飛ばしたのを忘れて「此所で寝るなよダメガネ」と言いながら新八を引き摺り玄関へと進んで行く。




その光景を黙って二人は見送った。少々引き摺られている新八を哀れだと思った。




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