lion's lovely cat
□entrance ceremony
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ホグワーツ入学式当日
『お祖父様。』
校長室にて銀色の腰までの髪の毛の綺麗な女の子が紅茶を飲んでいた。
「ついに今日じゃのう。」
白髭を蓄えたお祖父様と呼ばれたホグワーツ校長アルバス・ダンブルドア。
『今回のホグワーツ生に会いたいです。』
女の子は時間を見るとダンブルドアに言った。
「待ちなさい。ちぃと有名過ぎる。」
ダンブルドアはホッホッホッと笑うと組分け帽子を手に取った。
『そうですよね。
ではお祖父様がお呼びになったら姿現してもいいですか?』
女の子はニヤリと意地悪そうに笑った。
「しょうがないのう。」
ダンブルドアは孫を可愛がるように女の子の頭を撫でた。
『そろそろ行かないと遅れますよ。』
「そうじゃな。」
ダンブルドアは杖を取り出すと一足先に大広間に向かった。
さて…楽しくなりそうだ。
《グリフィンドーーール!!!!》
ワァァァァアア
《パッフルパフ!!!!》
ワァァァァアア
《レイブンクロー!!!!》
ワァァァァアア
《スリザリン!!!!》
ワァァァァアア
組分け帽子と上級生の歓喜の声が聞こえる中この話の主人公ユエ・フォライズは水晶からその光景を見ていた。
12歳にして魔法界で知らない者はいないフォライズ家の当主でありダンブルドアを凌駕する力を既に持っていた。
『今回は楽しめるかな?』
【今回】という言葉を言うのはどういうことなのだろうか?
「次、シリウス・ブラック!!!!」
『あ、シリウス。』
ユエは知人を見つけ組分けの結果を待った。
彼は代々スリザリンの家系の子だ。しかし彼はスリザリンを憎み嫌っている。
さてどうなる?
《グリフィンドーーール!!!!》
ユエは笑みを零した。
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