lion's lovely cat

□Sweet
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「Mr.ブラック、受け取ってくださるかしら?」

綺麗な上級生の女の子からチョコを差し出され営業スマイルで受け取るシリウス。
しかし内心は後でリーマスにあげよう。


「Mr.ポッターもらってくれますか?///」

可愛い下級生からチョコを差し出され受け取るものの最後にリリーが本命だからごめんね☆と抜け目のないジェームズ。
そしてリリーに一言余計よ!と殴られる。


「Mr.ルーピンこれ食べて///」

同級生の中でもけっこう可愛い部類にはいる女の子にチョコレートを渡され上機嫌なリーマス。
今日は黒い彼には逢わないだろうと一部の人は安堵の溜息を吐いた。


「Ms.ユエ、受け取ってくれますか?」

赤いバラの花束を渡されやんわり笑顔で断るユエ。チョコはもらうものの、流石に愛の赤いバラを受け取るわけにはいかない。


「Ms.エヴァンス、ポッターよりも僕を」

この機に美人であるリリーに近づこうと頑張る男性陣はジェームスに今日もことごとく邪魔され、リリーは少し嬉しそう。


「やっぱり僕だけ…」

『はい、ピーター。私からのチョコレート。友チョコだけどごめんね?』

ひとつももらえていないピーターにユエがチョコレートを渡しまわりから羨ましいとばかりの視線を浴びるピーター。


今日彼らは多忙です。


『赤いバラをよく渡せるよね…』

一段落ついたところでユエの教員用の私室に6人は逃げてきていた。

あんなところに一日中いれば干からびて死んでしまう。


「けどユエひとつも受け取ってないねー♪」

ジェームスにがからかうように言うとぐったりしていたシリウスが飛び起きた。


『クスクス 私には素敵な彼氏様がいらっしゃりますからー』

「ユエーVv」

いつも以上にラブラブ(これ死語?)な二人に3人は苦笑い、リーマスに至っては全く気にしていないのか、目の前に積まれた自分のチョコとシリウスのチョコ、そしてジェームスのチョコにユエのチョコ。
チョコの大山にうっとりしながら食べ続けていた。


「見てるこっちが胸焼けしそう…」

「幸せそうでいいじゃないか。」

シリウスとジェームスはリーマスの嬉しそうな姿を見ると少し涙ぐんでいた。
きっと先週くらいからチョコをもらって献上しろくらい言われていたんだろう。

私は自分の意志であげたけどね。
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