lion's lovely cat

□battle
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また厄介な…………


「そこのねぇちゃんが俺に『殺されたくなかったら黙ってて。』


リズムは彼にジェームスたちを殺すことを指示するだろう。

となれば彼らがこのバカ男を殺ることを祈るしかない。




『みんな危なくなったら言って…』

それだけ言うとまた無言呪文で奏夢に攻撃を繰り出した。


「きゃぁっ…」

『そんな可愛らしい声あげても無駄。
今私とっても不機嫌だから。』

また無言呪文の攻撃を休まず続けて次々と繰り出し、奏夢はその度に傷を負った。



『普通ならあなたに苦戦してギリギリで勝つってのが王道かもしれないけどね、私にはありえないから。』



ユエは青ざめガタガタ震える奏夢に杖を向けた。



「ッ……戦人ッ、何してるの!!??
私を助けなさいよ!!!!!!!」



「バトラー、姫君がピンチやで?」

「クックックッ私はケビンを倒すように言われただけで、奏夢様の助けをしろなんて言われてませんからねぇ。」



その言葉に奏夢は目を見開くと戦人を睨み付けた。



「何言ってるの!!??
あんたは私が召喚してやった鬼じゃない!!!!
主の言うこと聞きなさい!!!!」


しかし戦人は怯むことなく笑い続けた。



「ユエどうしはるん?」

『…リズムは私の家が管理する最上級罪人の牢獄へ、バトラーは…………あなたが相手して地獄に帰らせなさい。』



ユエは奏夢を縛り上げるとシリウスたちの方を見た。
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