lion's lovely cat

□foolish person
1ページ/3ページ

「ユエ。」

『ナルシッサ…』


ユエが教壇に立っているとスリザリンの方からやってきた。

ナルシッサはシリウスの従姉妹にあたる。

「これはこれは。恐れ多い【獅子の愛猫】では…」


ルシウスも嫌味を言いながらナルシッサの隣りにいた。



『早く席に着いていただけますか?』


ユエはパチンッと指を鳴らすと静まった教室でナルシッサとルシウスが宙を飛び、席にドカッと下ろされた。



クスクス…



教室でどこからともなく笑い声が聞こえユエも笑みを浮かべながら一通り顔を見た。




『こんにちは、上級生の皆様。私がユエ・フォライズです。』

軽く自己紹介をすると周りから質問が飛んで来た。
やはりそういう所が上級生らしい。


『5分だけお答え致します。』

「なら彼氏いますか?」

『彼氏という存在はいないですね。』


ウォォォオオという野太い歓声が上がった。

『?』

「はい!!!!どうしたら強くなれますか?」

『守りたいという人がいたら自然と強くなれます。』


ユエはシリウスたちが思い浮かんだ。



「ユエ家ほっといていいの?」

ナルシッサが皮肉たっぷりに質問した。
家潰れちゃうんじゃない?と付け足しつつ……


『ご心配ありがとうございます。
しかしちょっとした魔法を使い、大丈夫です。もし何かあれば私が行きます。』


ユエは簡単に言い返すと質問をうちきった。



『では、授業を始めます。
グリフィンドールとスリザリンでペアを組んでください。』


ユエの言葉にみんな驚いたが誰も文句を言わずペアを作った。




『では…』

ユエが杖を降ると競技台が3つ現れた。


『ここでどちらかが転ぶまで戦っていただきます。
危ないと思ったら私が止めさせます。』


ユエは適当にペアを上がらせるとそれぞれ始めた。






『次』


怪我人もでず、今まで順調に進んでいた。


そしてナルシッサが競技台に上がった。
その隣りにはルシウスもいた。

相手はグリフィンドールでそれなりの実力を持った人だった。













.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ