lion's lovely cat
□farewell
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ユエの屋敷に来て数日が過ぎ、みんな慣れてきたのか屋敷僕と遊んだり、広い庭でクディッチをしたり、宿題を片付けたり、と有意義な休暇を楽しんでいた。
「ユエここどうやんの?」
『それはドラゴンの爪に妖精の羽がいるから中々難しいよ。』
「ユエ、****年に起こったこの革命何?」
『それはかくかくしかじか…』
今日の私たちは宿題を教え合いながら過ごしていた。教え合うと言うよりユエにみんなが尋ねるばっかりだったが…
『リリー元気にしてるかな…』
ボソッとユエが呟いた言葉にジェームズが反応しユエをジッとみた。
「リリーは来れないわけ?」
ジェームズは来たらいいのに、とハート乱舞させながら同意をみんなに求めたがみんな違う方向を向き始めた。
『ジェームズ、リリーは実家に帰ってるの。
両親との時間を奪わないの。
リリーの親は魔法使いじゃないんだから中々合えないんだよ。』
ユエは苦笑いをしながら呟くように言った。
一言言ってユエは【マグル】という言葉が嫌いだった。
普通の言葉なんだがユエからしたら差別用語に聞こえた…
ナルシッサとルシウスが口癖のように
「マグルから生まれたケガレタ血め。」
という言葉…
マグルの何がいけないのかわからない…
ユエはリリーを思い浮かべるとクスッと笑った。
『ま、私たちは私たちで楽しもうよ?』
ユエがそう言うとみんな頷いてまた勉強を始めた。
1時間もすればユエは終わり、フォライズ家に溜まった書類を次々と片付けていった。
一応当主だし…
「あれ?ユエって親がいないの?」
「そういえば会ってないな?」
「出張?」
シリウス以外の3人は不思議そうに聞いて来た。
確かにグリフィンドール1、魔法界でも上流中の上流貴族のフォライズ家にユエしかいないなんて考えもしなかったんだろう。
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