lion's lovely cat

□fragile love
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「ユエ様!!」
「ケビン様もおられるわ!」
「ケビン様ァv」

今日も黄色い声が上がるがその対象はユエとケビン…


「ユエおはよう」

「おはよう」

『ニコッ おはよう、リーマス。ピーター。』

「おはようさん。」

しかしおはようと言われたリーマスたちは苦笑いしていた。


「シリウスは?」

『シリウスは…しらない。ケビン行くわよ。』

ユエは2人にまた後で。と言うと取り巻きを掻き分けながら談話室から出て行った。


談話室ではまだ取り巻きがユエとケビンの話で持ち切りだった。

「ユエ様とケビン様お似合いよねv」

「気品があるっていうか上級貴族よね!」

「私はシリウス様とおられるユエ様が好き。」

「あ、そういえばなんでシリウス様といないの?」

「なんでだろうね?」


取り巻きがザワザワし始めた所にシリウスとジェームズが眠たそうに降りて来た。

「あ、シリウス様よ!」
「ジェームズ様ッv」

女の子の切替えは恐ろしいほど早い。



「どうしてユエ様とおられないのですか?」

その言葉にシリウスはピタッと止まった。

「ユエは、知らない。」

先ほどのユエと同じ台詞を言うとドカッとソファーに座った。


するとジェームズやリリーたちが心配して近付いて来た。

「ユエと何があったの?」

リリーは少し戸惑いながら訪ねた。
2人のケンカは何度か見たが周りから見たら痴話喧嘩にしか見えなかった。が、今回は違う。
本当にお互いを避けている。


「ユエは、もう…繋がりはない。」

「は!!??それって「婚約破棄だけど?」

シリウスはそれが何?と言ったようにクスクスと笑い始めた。

「なんでだよ!」

「お前には関係ない。」

「…ッ…」

シリウスは笑うのをやめると黙りこくった。

「悪ぃ…余裕がない。
また授業で…」

シリウスはそれだけ言うと立ち去った。

談話室には沈んだ仲間とシリウスの報告を受けてザワザワ言い始めたファンが取り残された。













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