幽霊少女 小説
□幽霊少女とテニス部
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彼氏なんていらない。
別に恋愛に興味ないし、これからもどうしようとも思わない。
でも、男の友達がいないわけじゃない。
ほとんどの人間が私の事を怖がったりするし、からかって来たりもする。
そんな私にも普通に接してくれる男子もいるんだ。
「またサボったんか蛍?」
「教室に居ても居なくても同じだからいいの。そう言う光だってサボりじゃん。」
「俺のクラスは自習やからサボりやない。」
そうこの目の前のピアスをしている生意気な少年、財前光が私の友達。
と言うか、幼馴染。
光は私の一つ下の後輩だが、幼馴染でかれこれ10年以上の付き合いになるから、タメ口で話している。
「お前、また『幽霊女』って言われてるやん。」
「どうでもいいよ。言いたい奴には言わせておけばいいし。」
「ホンマ物事に興味ないなぁ。」
「ホラー系になら興味ありまくりだ。」
「それ、女としてどうかと思うんやけど…。」
「気にすんな。」
光は私の性格を知ってるから、軽い冗談も普通に言ってくる。
他の奴はどうなのか知らないけどね。
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