幽霊少女 小説
□再会
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「なんだ日吉。知り合いか?」
「えぇ。3年前まで俺の道場にいたんです。」
3年前まで私は、若の道場に通っていた。
小学校は別々だったけど、週2日は日吉の家に行っていた。
体育館に閉じ込められてから私は、半引きこもり状態になった。
そんな私に気を遣って、若は毎日私の家に来てくれた。
今思えば若がいなかったら、今も家に引きこもってるんだろうなぁ…。
「それより部長。蛍さんをあまり虐めないで下さい。」
「アーン?俺がいつ虐めた?」
「現に蛍さんが怯えてるじゃないですか。」
若は呆れてため息を一つ吐いた。
若は昔と変わらず年齢より大人びてて、無愛想。
なんか光と似てるかも。
「自分ら何しとんねん?」
「アレ、侑士の従兄弟じゃん!」
「宍戸さん、女の子もいますよ。」
「四天宝寺の奴か?何してんだ?」
跡部景吾と若と話しているとぞろぞろと人が集まってきた。
青髪の丸メガネ
赤髪のおかっぱ
長身の爽やか少年
短髪で帽子
うちの学校に劣らず、個性豊かな面々だなぁ。オイ。
つか、ここのテニス部もイケメン揃いかい。
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