幽霊少女 小説

□幽霊少女とテニス部
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四天宝寺――――。


大阪に住んでいる者なら、知らない者はいないほどの有名中学校。



私も一応この学校の生徒なんだが、この学校はイマイチよく分からない。


何で誰かがボケたらツッコミとかコケたりしないといけないのだろう…。


だるいにもほどがある。

まぁ、空気の存在の私には関係ないからいいんだけど。




「てか、暑い…。」



まだ6月なのに、こんなに暑いとは…。



「7月8月になったら死ぬ…。」


「あー幽霊女やん。」


「ホンマや!こんな所で友達探しかいな。」



裏庭の花壇に寝そべっていたら、見知らぬ女子が私を見てきた。


あ、私は本物の幽霊ではないですよ?

だた前髪が長くて顔が青白で、おまけに存在感が全くないから『幽霊女』って呼ばれてる。



まぁ、気にしてないから何でもいいんだけどね。



気にしてはいないが、不愉快な思いをしたから私はゆっくりと体を起こして校舎内に向かった。



「柊って彼氏いない暦何年やろ?」


「年齢=彼氏いない暦に決まっとるやろ。そんな事聞いたらあかんってー。」


「てか、私アイツの声とか聞いた事ないわ。」


「人間の友達もいないかもしれへんで?」


「ホンマ物の幽霊やん!」



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