幽霊少女 小説
□ライバル宣言
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「「はぁー。」」
「何や謙也、ため息なんかついて。悩みか？」
「白石こそ何か悩みあるんとちゃうんか？」
「俺、女の子に初めて友達にもなりたくないって言われたわ。」
「ホンマかいな。どんな女やねんそれ。」
「謙也は何で悩んでんねん。」
「俺はさっき…キスしてもうてん。」
「朝っぱらから盛んやな。」
「ちゃうわ！あれは事故や。…つか、誰にさっきのセリフ言われたん？」
「謙也こそ誰とキスしたん？」
「「柊蛍。」」
……。
おいおいおい。
何やこの展開！！
さっき…否、数秒前まで慰め合っていた俺たちが同じ人物で悩んでいたが、内容は全く逆ちゅーね。
ヤバイヤバイ！！！
白石の目がめっちゃ怖い！！
「謙也。何で蛍とキスしたんや？」
「白石誤解や！俺は柊と好きでキスしたんやない！！」
「ほー見苦しい言い訳やな。ほな理由を聞いたろうやないの。」
「野球ボールが柊にぶつかって倒れそうになり、助けようとしたらキスしてしまったちゅーわけや！」
「ほな好意でしたわけやないんやな？」
「せやからそう言ってるやん！！」
「……まぁ助けたなら今回は許したるわ。」
そう言えば白石のヤツ柊に回し蹴りされてから柊の話ばかりしてた気がするわ。
「白石って柊の事好きなんか？」
「は？……友達にはなりたいと思ってはいるけど、恋人っていうのは考えてへん。」
「友達にはなりたいんや…。」
「当たり前やろ？俺に歯向かって来る女子なんておらんし、おまけに回し蹴りって面白すぎるやろ？」
たしかにアレには俺も驚いた。
学校のカリスマ的存在の白石に回し蹴りをする女なんて見た事なかったし、俺の事も知らんかった。
柊は普通の女とはちゃうと思う。
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