ツンデレな生徒の手懐け方

□生意気な生徒の秘密
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俺、蓮条貴之は小学校の教師だ。
生徒には親しみやすいらしく人気がある、1人を除いては…
それは、自分のクラスの先徒、咲月悠弥。成績優秀で女の子からも人気がある。だが彼はそんなものに興味はないらしい…仲の良い友達は鴇風恋、宮重南緒、恋のことは気に入ってるようで優しく接している。南緒に対しては、俺と同じ…いや、少し違う。邪魔だなんだと言ってはいるが結局は仲がいい。けど、俺に対しては…

朝7時
学校に来た俺は自分の教室に向かった。
「おっ、相変わらず早いな。咲月」
「……」
無反応かよ。っていうのは言えないが…
だいたい何でこいつはいつもこんなに来るのが早いのか。だいたい小学生っていうのは友達と遊んだり、話したりしながら学校に来るもんだろ?なのにこいつは…
「何じっと観てるの?」
言われて、はっとした。いつの間にかずっと咲月のことを観ていたらしい…
「いっいや何でもない…」
咲月は、あっそうというように本を読みだした。たく、本当に可愛くないな…
「なあ咲月、お前何でいっつもこんなに早いんだ?恋や南緒とは、一緒に来ないのか?」
「……」
「おーい!聞いてるのか?」
「………」
「咲月!!返事をしろ!!」
「先生…五月蝿いし、近いよ」
俺は、また言われて気づいた。さっきまで教卓のとこに居たはずなのにいつの間にか咲月の席まで来ていた。そして顔も近かった。
「わっ、悪い…」
「先生!おっはようございまーす!!」
「んっ、おはよう。早いな」
「何言ってんの先生!もう7時30分だよ?」
「えっ!もうそんな時間か!?みんな来る時間だな」
「そうだよ!しっかりしてよ先生!!だんだんと来てるよ」
「ごめんごめん」
咲月は、何も知らないというような顔をしてまた本を読みだした。
どうしたらこいつは、普通の生徒と同じようになれるのか…
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