鬼畜な家庭教師

□鬼畜家庭教師、来る
1ページ/3ページ


「もう…いいだろ」

「駄目だ。まだ終わってないだろ」

「痛いんだよ…」

「これぐらいで弱音をはくな。雑魚」

「ウルサい!!誰が雑魚だ!!」

「お前みたいなのは雑魚で十分だ」

「あー!!うぜえ!!だいたい家庭教師が生徒にこんなことしていいのかよ!!」

「お前が莫迦だから縛ってるんだ」

「それとこれと何の関係がある!!おもいっきり、椅子に縛り付けやがって!!」

「お前の母親からの命令だ。どんなことをしてもいいから、お前を勉強させろってな。まあ、さすがにここまで莫迦だとは思わなかったが」

「てっめぇ…喧嘩うってんだろ!!かってやる!!この縄ほどけ!!」

「莫迦はすぐわめく…」

「バカバカうぜぇんだよ!!」

コンコン
部屋の戸が開く
「騒がしいですけど、勉強進んでますか?」

「ああ、お母さん。それがですね、息子さん言うこと聞いてくれなくて困っているんですよ。逃げようとしたので椅子に縛り付けさしてもらいました」

「そうですか…すいません、迷惑ばかりかけて」

「ちげぇだろが!!おふくろもだまされんな!!こいつは最低な家庭教師だ!!こいつ以外なら家庭教師誰でもいいから変えてくれ!!」

「何いってるの、瀧嶋さんはとてもいい人じゃない。とても優秀で素晴らしい人よ。本当はうちなんて瀧嶋さんに頼むほどのお金なんてないのに、瀧嶋さんの御厚意で安くして下さってるのよ!有りがたく思いなさい!!」

「有難う御座います。お母さん、でも私は息子さんならきっとやってくれるって信じてますから」

「有難う御座います。瀧嶋さん、あの…今から少し出掛けないといけないんですけど、いいですか?」

「構いませんよ。息子さんは私に任せて下さい」

「すいません、有難う御座います」
晴姫の母親は部屋を出ていった。

「さてと、勉強を始めるぞ」
「誰がてめぇなんかに教えてもらうか!!ばーか!!」

「そうか…ならそこでじっとしていろ、俺は本でも読んでる。何もせずに金が貰えるなら楽だからな」
「てっめぇ!!せめてこの縄ほどけよ!!」

「………」
「無視してんじゃねぇ!!」
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ