鬼畜な家庭教師
□鬼畜家庭教師、来る
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「もう…いいだろ」
「駄目だ。まだ終わってないだろ」
「痛いんだよ…」
「これぐらいで弱音をはくな。雑魚」
「ウルサい!!誰が雑魚だ!!」
「お前みたいなのは雑魚で十分だ」
「あー!!うぜえ!!だいたい家庭教師が生徒にこんなことしていいのかよ!!」
「お前が莫迦だから縛ってるんだ」
「それとこれと何の関係がある!!おもいっきり、椅子に縛り付けやがって!!」
「お前の母親からの命令だ。どんなことをしてもいいから、お前を勉強させろってな。まあ、さすがにここまで莫迦だとは思わなかったが」
「てっめぇ…喧嘩うってんだろ!!かってやる!!この縄ほどけ!!」
「莫迦はすぐわめく…」
「バカバカうぜぇんだよ!!」
コンコン
部屋の戸が開く
「騒がしいですけど、勉強進んでますか?」
「ああ、お母さん。それがですね、息子さん言うこと聞いてくれなくて困っているんですよ。逃げようとしたので椅子に縛り付けさしてもらいました」
「そうですか…すいません、迷惑ばかりかけて」
「ちげぇだろが!!おふくろもだまされんな!!こいつは最低な家庭教師だ!!こいつ以外なら家庭教師誰でもいいから変えてくれ!!」
「何いってるの、瀧嶋さんはとてもいい人じゃない。とても優秀で素晴らしい人よ。本当はうちなんて瀧嶋さんに頼むほどのお金なんてないのに、瀧嶋さんの御厚意で安くして下さってるのよ!有りがたく思いなさい!!」
「有難う御座います。お母さん、でも私は息子さんならきっとやってくれるって信じてますから」
「有難う御座います。瀧嶋さん、あの…今から少し出掛けないといけないんですけど、いいですか?」
「構いませんよ。息子さんは私に任せて下さい」
「すいません、有難う御座います」
晴姫の母親は部屋を出ていった。
「さてと、勉強を始めるぞ」
「誰がてめぇなんかに教えてもらうか!!ばーか!!」
「そうか…ならそこでじっとしていろ、俺は本でも読んでる。何もせずに金が貰えるなら楽だからな」
「てっめぇ!!せめてこの縄ほどけよ!!」
「………」
「無視してんじゃねぇ!!」