鬼畜な家庭教師

□春休み
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「あーつまんねぇー」

「晴姫、そこ間違ってるよ」

「またか。何回やったら覚えるんだ」

「うっせぇな!!何マジで勉強合宿なんかしてんだよ!!」

「そんなに厭か?」

「厭だ!!」

「…そうか。分かった」

「おっ!じゃあ遊んでもいいのか!?」

「ああ…俺とな」

「このさいお前でもいいや!遊びに行こうぜ!!」

「晴姫。あんま乗らない方がいいと思うぞ」

「なんで?」

和仁は晴姫の腕を引っ張り晴姫の躯を自分に引き寄せた。

「うわぁ!?…ちょっ何なんだよ!!」

「遊びたいんだろ?」

「そうだ!だから何してるって言ってんだよ!!」

「だから晴姫“で”遊ぶんだろ」

「まだ証拠にもなく言ってんのか!!ふざけんな!!俺は玩具じゃねぇ!!」

「そういう奴ほど調教したくなる」

「なっ!?」
ヤバい…こいつの変なスイッチ入れちまった。

「そっそうだ瀧島!!俺、勉強したい!!ここ分かんないんだ教えてくれ!!」

早く話題変えてそらさねぇと…俺がヤバい。

「なっ!瀧島!!」

「そうだな」

「さすが瀧島!!」
良かった、そらせた。

「たっぷりと躯に教え込んでやる」

「そうそう躯に…って、はぁぁ!!!??」

「勉強がしたいんだろ?躯に教え込んでほしいんだろ?」

「晴姫ってドMだし、エッチな奴だな。そんなに虐めてほしいんだ」

「トシまで何言ってんだよ」

「それじゃあ、この春休みに調教してあげなきゃな。たっぷりと…壊れるくらいに」

何時もと違う低く攻める声でトシが後ろから迫ってきた。

逃げたかった。でも、逃げられなかった?いや、逃げなかった?
確かに瀧島に捕まって逃げられなかったのも事実。でも、抗えばちょっとは回避出来たかもしれない。

それなら何故俺はそうしなかった?

何故?


何故俺は


逃げなかったんだ?



俺は




どうしたっていうんだ






何故…







 
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