淫乱少年
□大人の男
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なんとなく成り行きでこんなことになってしまった…。
何で母さんも「泊まり?いいわよ」なんて言うんだよ。
しかも、電話の向こうで
「望、今日は帰って来ないんですって」
「今日は久しぶりに2人っきりか…それじゃあ久しぶりにするかな?」
「いいですね」
なんて…ラブラブな会話。
父さん、母さん、俺も今から似たようなことをするかも知れません。
男の人と…。
そして、なんだかんだで
関崎さんの家に着いた。
「すごいですね」
「そうかな」
高層マンション最上階、そこから眺める夜の景色はとても綺麗だった。
「それに、窓もすごく大きい」
「あはは、可愛いね。望ちゃんは」
「なっ///」
「お腹減ってない?」
ぐぅ〜
タイミングよく俺の腹はなった。
「口で返事してほしいな」
「ご…ごめんなさい」
「本当、可愛いな」
関崎は望の頭を撫でた。
「お腹は?」
「…減りました」
「何かリクエストはあるかな?嫌いな物とかはない?」
「…ピーマンとトマト」
「嫌い?」
望はコクっと頷いた。
「分かった。じゃあカレーでいいかな?見たら材料もあんまりなかったし」
「あっはい!あの…手伝います」
「いいよ。テレビでも観てて」
「いえ、泊めてもらうのに何もしないのは…」
「泊める対価は後で貰うのに…」
関崎はポソッと望に聞こえない声で喋った。
「何か言いましたか?」
「いや、何でもないよ。それじゃあ玉葱切ってもらおうかな」