読み切り

□かまってよ…。2
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「そういえば、名前教えてなかったよね。俺の名前は葉柴時浩(ハシバトキヒロ)って言うんだ」


「葉柴さんって言うんですか?偶然ですね。僕も葉柴って言うんです!!葉柴利哉(ハシバトシヤ)!!」


「本当に…すごい偶然だね」


「葉柴なんて全然多い名字じゃないし、親戚の人以外じゃ初めてです!!」


「運命…かな」


「えっ?」


「君と俺が出会ったの」


「そうかも…知れませんね…父さんが会わしてくれたのかも」


「………」


「あの…僕の話訊いてもらっていいですか?」


「いいよ」


「僕一人っ子で母さんがいて父さんがいたんですけど…父さんが3年前に死んだんです。僕が小学4年生の時…それからなんです。母さんが僕を忘れたのは」


「忘れた?」


「正しく言えば少し違います。僕が父さんを殺したから母さんは僕のことを忘れてしまいたかったんだと思います」


「君が殺したってどういうこと?」


「幼い頃の僕の浅はかな行動で父さんは死んだんです…僕のせいで」


 
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