頂き物・捧げ物等

□戦利品はりんご味
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ただでさえ肚の読めない男だというのに、これでは何をされるかわかったものではない。


沖田の不可解な行動はたいていとんでもない悪戯に繋がるということを、神楽は嫌というほど知っていた。



(とにかく、なんとかしてコイツから離れなきゃならないネ…!)



でも、どうやって?



「オイ、サド!頭に血ィのぼってきたアル!このままじゃ私、頭パーンてなっちゃうヨ!」


「そいつァすげーや。是非見たいねィ」


「なんつー趣味してんだヨ!オメーのサディズムに付き合ってる暇はな――」







神楽の頭に、突如一つの案が閃いた。
これを実行すれば、流石の沖田も驚いて力を緩めるに違いない。



だが。



(…出来ればやりたくないネ…)



神楽はじっと自分の両手を見つめて、わきわきと指を曲げ――掌を合わせて、ちょうど鉄砲の真似をするような形を作った。


「…?チャイナぁ?どうかしたかィ?」



先程まで憎まれ口を叩いていた神楽が急に黙り込んだのを、沖田が訝る。


しかし当の彼女は無言のまま、重ね合わせ銃の形に似せた両手の、銃口部分である人差し指の照準を――ゆっくりと、沖田の尻に合わせた。






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