Short story2

□天使の微笑みを君に
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僕は、君の為に。





強くて 優しくて

仲間思いで儚く

美しい君の為に、

何か出来ていましたか?







『アレンくん』





ころころ、と。

まるで鈴の音のようなその声に、今までどんなに癒されたでしょう。




ほろほろ、と。

それによりまるで砂の城のように崩れる心の闇に、どれほど感謝したでしょう。




マナとは違う、教団の仲間とは違う気持ちを教えてくれたのも君でした。






『リナリー』





不思議だね。
名前なんてただ、一人一人を識別するだけのものなのに





君の名前を紡ぐ度、君が僕の名前を紡ぐ度に幸せで。



形の良い綺麗な口の動きに乗せる響きは優しくて、魔法使いになったかのように




(まるで、特別な言葉みたいに聴こえるから)







君も僕と同じ気持ち?
もしそうだったら、幸せなんだけれど






『リナリー、』


『なあに?』


『好きだよ』






くすくす。
君は夜空の色を集めたみたいな澄みきった瞳を柔らかく細めて、くすぐったそうに笑う。





『うん』






それは言葉にするのは難しくて、口に出したら安っぽくなってしまいそうだった。



でも伝えたくて、もどかしくて、速まる鼓動に導かれるように乗せた言葉は本物で(足りないような気もするけれど、)



きっと気持ちの全てを伝えるとしたら、こんな言葉じゃもっと足りないね。






『私も。大好きだよ』






それでも幸せそうに微笑んでくれたから

こそばゆいぐらいに甘い甘い愛の言葉を噛み締めて







天使の微笑みを君に、
(これからも、ずっと)





Fin




─────────
アンケートにあったアレン×リナリーを。甘めにしてみました☆(なってるか?)

管理人がコムイ目線でリナリーを見ている為基本リナ受けは書かない(悲しくなるから←)のですが、嫌いじゃないです。


寧ろ好き(^^)アレリナ良いですよね♪神リナもラビ→リナも好き。

 

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