頂き物・捧げ物等

□戦利品はりんご味
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0、0、30。

それは両者にとって、実に不愉快な数字の並びだった。



「0勝0敗、引き分け30。いい加減にしなせェ」


これみよがしに溜息をついて、沖田がギロリと相手を一瞥する。


「何言ってるネ!?お前こそいい加減にするヨロシ!」


対する神楽もその視線を受け止めて、じとりと相手を睨み返す。


両者の力は拮抗、激しい攻防を繰り返してもう幾月。今月だけで数えても、先程沖田が述べた通りもう30戦全てが引き分けに終わっていた。


「こうも引き分け続きじゃつまらねェ。ここいらで決着、つけようじゃねーかィ」


「フン、臨むところヨ!まぁ最初っからお前が負けるのはわかりきったことだけどナ!」


「デケー口叩く割りには随分と俺にてこずってんじゃねーかィ」


「うるっさいアルな!次でこてんぱんに打ちのめしてやるヨ、バーカ!」

「…その台詞も聞き飽きたぜィ」



心なしかげんなりした表情の沖田に、神楽も思わずつられて溜息を漏らす。


喧嘩自体に疲れたわけではない。


むしろ相手へ言ってやりたいことはたくさんあるし、ぶちかましてやりたい技もまだまだ尽きそうにない。






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