頂き物・捧げ物等
□桃色と銀色
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『バッタ娘なんてダサい名前私やーヨ。○ー娘。が良いアル』
『心配するな、○ー娘。は皆バッタ娘の生まれ変わりだ』
『マジでかっ!?』
『そーだよ。そのうちステージ上でバッタのように…『ちょっと…根も葉もない事言わないで下さいよ』
新八は呆れ顔をしながら何やらバックを取り出し、銀時に『話変えないで下さい』と渡した。
銀時は『ん』と受け取り、今だにしかめっ面をしている少女に向き直り『いいから座れ』と促す。
『何アルか?』
『何ってお前、日焼け止めだよ。痛い思いしたくなかったら大人しくしろ』
『いやあぁ!!何する気ネ!!ケダモノォ!!』
『オィィィ!!変な声出すんじゃねェよ!!誤解されるだろうが!!』
銀時は神楽の頭を軽く叩くと、日焼け止めのキャップをひねる。
『塗るっつっても届かない所だけだ。届く所は自分でやれ』
神楽は大人しく体育座りをして背を向けると、手にひんやりとした日焼け止めを落としている銀時に『銀ちゃん』と肩越しに声を掛けた。
『んだ?』
『どさくさに紛れて前触ったりしたらタダじゃおかないヨ』
『誰がするか!!だいたいなァ、前も後ろも大差ねーだろ』
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