頂き物・捧げ物等

□桃色と銀色
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―――瞬間、後頭部に激痛。神楽のパンチを食らい、吹っ飛んだのだ。



『何しやがんだァァァ!!銀さん一瞬大空へ羽ばたいちまったじゃねぇか!!』


『チッ…そのまま星になれば良かったのに(小声)』


『なんか今言ったろ!!』



やはりタフな男だ、あれほど少し離れた所に吹っ飛んだにも関わらず猛スピードで神楽の所に戻り、掴みかかったのだから。


銀時が大空へと飛び立った瞬間を見ていた新八は、呆れたように『銀さんがデリカシーのない事言うからですよ』と正論を言った。


銀時は神楽の頬をわしづかみながら新八を軽く睨むと、『デリカシーなんか気にしててもモテねーぞ、新八だし』と半ば嫌みが込もったように言った為、神楽のほうに向き直った銀時の耳に新八がブツブツ言うのが聞こえた。


『うおっ!!』


突然背中に感じた冷たい感触に神楽は思わず身を縮める。
当の天パは色気の「い」の字もない素っ頓狂な少女の声に軽く苦笑しながら、手を滑らせた。


ドキン、とふいに胸が高鳴る。



(ヤ、ヤベェヨ…)



神楽は急に高鳴った鼓動に動揺していた。
チラリと後ろに目をやると、いつもより少し真剣な銀色がすぐ近くにあって。





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