頂き物・捧げ物等

□拍手文
10ページ/27ページ

☆買い出し(万事屋)



『新八ィ、どこ行くアルか?』



大晦日や年越しの為の買い出し。

何も自分から行く必要もないのだが、あの二人に任せたらどうなるか解らない。ここは自分で行ったほうが無難だろう、と考えての行動。



(大体銀さんは寝てるし)


いざ、と玄関に手を掛けたところで、小さな桃色に呼び止められた。



『ちょっと買い出しにね』


『ふぅ〜ん』



興味なさ気にそう言うと、鼻をほじる彼女に苦笑い。


『だから、銀さんと二人で留守番しててね』


『何もお前が行く事ないアル』



……え?



耳を疑った。常に僕はパシリ役だったハズなのに…って、自分で言ってて悲しいんだけど。



『どうして?』


『だって銀ちゃん昨日からうるさいネ!!私一人じゃ手に負えないアル!!』


『昨日…?』



でも今銀さん寝てるんじゃ…?
なんだかよく解らないけど、留守番が嫌なのかな。



『じゃあ一緒に行く?』


うん、と頷いたのを見て、新八は優しく微笑んだ。



『わかった。じゃあ寒くないように上着着てね』


『ほーい』





次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ