頂き物・捧げ物等
□拍手文
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☆買い出し(万事屋)
『新八ィ、どこ行くアルか?』
大晦日や年越しの為の買い出し。
何も自分から行く必要もないのだが、あの二人に任せたらどうなるか解らない。ここは自分で行ったほうが無難だろう、と考えての行動。
(大体銀さんは寝てるし)
いざ、と玄関に手を掛けたところで、小さな桃色に呼び止められた。
『ちょっと買い出しにね』
『ふぅ〜ん』
興味なさ気にそう言うと、鼻をほじる彼女に苦笑い。
『だから、銀さんと二人で留守番しててね』
『何もお前が行く事ないアル』
……え?
耳を疑った。常に僕はパシリ役だったハズなのに…って、自分で言ってて悲しいんだけど。
『どうして?』
『だって銀ちゃん昨日からうるさいネ!!私一人じゃ手に負えないアル!!』
『昨日…?』
でも今銀さん寝てるんじゃ…?
なんだかよく解らないけど、留守番が嫌なのかな。
『じゃあ一緒に行く?』
うん、と頷いたのを見て、新八は優しく微笑んだ。
『わかった。じゃあ寒くないように上着着てね』
『ほーい』
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