頂き物・捧げ物等
□拍手文
11ページ/27ページ
着替える為に歩き出す神楽の背中を見ながら、ポケットからメモを取り出す。
一応買う物を確認しといたほうが良いよね。
その直後、耳に廊下を走る音。
『あ、着替え終わっ『新八ィィィィィィ!!』
思わず顔を上げると、目線の先には桃色ではなく銀色。しかも物凄い形相だ。
『ぎ、銀さん!?どうしたんですかそんなに慌てて!!』
『どうしたもこうしたもねェよ!!テメッ、何勝手に買い出しに行こうとしてんだ!!俺も行くに決まってんだろーが!!大体なァ、こういうのは皆でって決まってんだよ』
『はァ!?』
ちょ、意味が解んないんだけど。話がちっとも見えないよ。
―――と、ここで気付いた。銀さんの目の下には、隈。それに顔も青ざめているような。
(……?)
『とにかくだ!!テメーがなんと言おうと俺は絶対行くからな!!』
『…ハイハイ。てか行くな、なんて言ってないじゃないスか』
大体この人がこう言う時は、何を言っても無駄だ。
それに荷物を持つのに人数が多いのにこした事なないし、有り難く着いて来て貰うとしよう。
・