頂き物・捧げ物等
□「沖田総悟ぉ!!頑張るヨロシぃ!!」
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「おー、そこそこ」
「……」
「あー、ちげぇよ
そこじゃねぇ。もうちっと左。
…あ、そこでィ」
「……」
「左、力弱い。もっと力いれろィ」
「……コウデスカ。」
私はコイツの指示どうり、左指のあたっているところを強く押した。
…アレ、なんで私こんな事してるんだっけ?アレ?
あぁ、そうだコイツの試─
「オイ、次右が弱くなった。
アンタちゃんとやる気あんのかィ?
ご主人様は不満だぞー」
「──ッッうっせーヨ!!!!さっきっから何十分やってると思ってるアルカ!?
それに黙って言う事聞いてればなんだ、"やる気あんのか"だと?!こちとらテメーの肩揉みすぎて指が痛いんだヨっ!!
…っはぁ、はぁ」
「何ぜぇぜぇ言ってんの?」
「テメーのせいダロ!!!」
「"ご主人様"は否定しないんだなァ」
「──するわボケェェェ!!」
━━ばっちぃーん!!!
あ、いい音。
「痛っ」
私の左手が沖田の左頬にいい音をたて、
「お前、何かと叩く癖直せよ」
赤い手痕がついている左の頬を左手で擦る、袴姿の沖田。
綺麗な赤い痕がくっきり
へん、ザマーミロ!
「私の主な攻撃手段は蹴りアル。間違えんなヨ。」
「屁理屈」
「うっさい!!黙るヨロシ!!」
あぁ、悔しい。
自分でもわかる。きっと今の自分の頬は真っ赤だ。
ったく、あの憎たらしい口をどうにか黙らせられないだろうか。
…ムカつく奴。