頂き物・捧げ物等
□「沖田総悟ぉ!!頑張るヨロシぃ!!」
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「とまァ、びっくりしたぜィ。まさかお前が来るとはなァ」
は?コイツいきなり話飛んだアル。
「なにヨ、来いったのお前ダロ。とうとう頭イカれたアルカ」
「イカれてねーよ。
ってチャチャいれんな。今俺はアンタと普通に話したいんでィ」
「…何アルカ、いきなり」
「なァ、なんで来てくれた?」
「はっ?だからお前が来いっ──」
「最初言った時断ったじゃん。"なんで私が大切な休みを削ってまでテメーなんかの剣道の試合を見に行かなきゃいけないネ!!"って」
「よく覚えるアルナ…記憶力いい奴もびっくりネ」
「だからふざけんなって
で、なんで?
なんで大切な休みを割いてまで見に来てくれたんでィ?
やっぱり俺の事好きと──」
「自惚れるのも大概にするヨロシ!!誰がテメーなんてっ!私の拳が火を吹くアルヨ!!!」
「最後まで聞けよ」
悔しいが、朝からそわそわしてたのは確か。
時計を何度もチラチラ見て、気にしないつもりだったけど、妙に気になって、気づいたら学校まで来てしまっていた。
でも、一度断ってしまったから体育館に入るに入れなくて、学校の周りをうろうろしてたら、突然姐御から電話がきて
「大変よ!神楽ちゃん!!沖田さんが、沖田さんが!」
なんて言うもんだから、慌てて体育館に入ってしまったのがいけなかった。
入ったら血相変えた姐御がいて、こっちこっちって沖田が居る部室まで案内された。
ドアを開けたら、ベンチに横たわっている沖田がいて私は慌てて駆け寄った。