頂き物・捧げ物等
□「沖田総悟ぉ!!頑張るヨロシぃ!!」
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「沖田っ!」
「あり?チャイナじゃねーか。お前来ないんじゃなか──
「お前っ、どっか怪我したのか?!それとも具合が悪いとかカ!?それならこんな所に居ないでさっさと保健室行くアル!!」
私は沖田を起き上がらせて保健室に向かおうと腕を掴んだ、が
「は?ちょい待ち。
俺、どこも悪くねーし怪我もしてねーよ?
何勘違いしてんでィ」
「…え…悪くないアルカ…?」
「あぁ」
「…え…」
「この通り、ピンピンしてらァ」
「あ、…だって…横になって」
「試合するまで暇だったから寝てただけでィ」
「…あ、そうかヨ……良かっ──じゃなくて!!
え?!え、だって姐御が!姐御が大変って!!
ねぇ?姐御!━━ってアレ?姐御?!どこ行ったアルカ!?」
さっきまで後ろにいた筈の姐御がいつの間にか消えていて、沖田が
「アンタ騙されたんだな」
なんて言うから、急に恥ずかしくなって顔が赤くなってった。
「私っ、かっ、帰る!!」
早くこの場を立ち去りたくて、今一番沖田の前に居たくなくて
私は沖田に背を向け鍔を返した。
筈が、それは沖田に腕を掴まれた事によって阻止された。
「次、俺の試合なんでさァ。せっかく来たんだから見ていきなせェ」
「結構ヨ。私は家に帰って休みを満喫する計画を立ててるアル」
「まーまー、そう言わずに。見てけって」
「だから嫌だっ──
「オイっ!総悟!!次お前の試合だろーが!いつまで寝てやが──
って…チャイナ?なんでテメーが居んだよ」
「私は今帰るとこアル!!」
「いいや、今からアンタは俺の試合を見るとこだろィ」
「帰るとこアル!!」
「見てけ」
「嫌アル!勝手にチャンバラでも何でも──っわぶ!」
「試合終わったら、そのタオル渡してくれな」
「人の話を聞けヨ!!」
「よろしく」
「なんで私がァアァ!!!!!」