頂き物・捧げ物等
□どんなプレゼントよりも
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「新八君、神楽ちゃん。」
やけにニコニコしながら新八達に近付く銀時。
だいたいこの男がこんな顔をして近付いて来るのは、新八達に甘えたい証拠。
甘えると言っても一般的なものではない。
何故ならこの男は宇宙一の意地っ張り。
だから甘えるのも、あからさまじゃなく、遠回しに遠回しに……。
それを見抜けるのは多分新八と神楽だけ。
「なんっすか?」
ソファーでお茶を飲みながらテレビを見ていた新八は、やや欝陶しそうに顔をしかめて銀時を見る。
神楽は銀時に振り返る所か、鼻くそをほじってテレビを見続けていた。
この様子を見て神楽は無駄だと踏んだのだろう、銀時は新八に標的を合わせると、彼の隣に腰を下ろした。
「新八君、今日はいい天気だね。」
「外大雨っすよ。」
「今日はあれだっけ?ゴミの日だっけ?なんの日だっけ?」
「燃えるゴミの日です。朝出して来ました。」
「今日ってさぁ、あれだよね、なんかいつもより清々しくね?……今日はなんの日だっけ?」
「そうですか?雨降ってて洗濯物干せないから最悪ですけど。」
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