頂き物・捧げ物等

□兎だまし
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「別に。それよりこれは俺が買うからテメェは別のアイス選べ。」

「そうしようかと思ったけどお前に指図されて違うの買うのは何か嫌ネ。お前が違うの買えヨ。」

「やだね。俺ァ今日はこれで決めるんでィ。」

「大人になれヨ、サド。大人の階段のぼれヨ。テメェはまだシンデレラか。」

「意味わかんねぇよ。ギャグが古すぎでィ。つかテメェを蹴り落とすまでは待っといてやらァ。」


暫く睨み合う二人。
不穏な空気が静かに流れる。
そして二人がお互いの武器に手をかざした所で、見かねた駄菓子屋のババァが割って入った。


「営業妨害するんじゃないよ!決めるならジャンケンとかそんなんにしな!」


駄菓子屋のババァの言葉に、二人はチッと舌打ちをすると武器を治めた。


「ジャンケンだけじゃ面白くねぇ。あっち向いてホイで決めようぜィ。」


沖田の提案に、神楽は口を尖らせながらも「わかったヨ。」と頷いた。



「最初はグー!ジャンケンポイ!あっち向いて……。」







* * * * * * *





「ちっくしょォォォー!!」



町中、神楽は一目を気にせず空に向かって叫ぶ。
行き交う人々がビクッと体ごと驚いた。








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