Short Story3

□馬鹿はいつまで経っても馬鹿
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(ただのバカ話)




「もうすっかり梅雨だな銀時」

「………あー、そうだな」

「あまりにも湿気だらけな時期だと大変だな、こう…ボリューミーで」

「…オイ、何その哀れみの目。お前それ絶対俺をバカにしてんだろ。つかボリューミーって何」

「しかし…どういう原理でボリューミーになるんだその頭は?貴様の髪は空気中の水分をスポンジのように吸い取ることが出来るのか」

「んなモン知るかこっちが知りてーわ。つかボリューミーって何よ」

「実は俺も梅雨の時期は髪が広がってしまってな…と言いたいところだがそれはない!何故なら俺が使う"しゃんぷー"は特別製だからな!見ろ銀時、サラッサラだぞ!!」

「うぜェェェ!!!サラッサラってなんだよサラッサラって!!真ん中に小さい[ッ]入れんのが腹立つわ!!」

「見たか我が弱酸性の力を!フハッハハハハハ!!」

「オィィィィ!誰か通訳を呼べェェェェ!!」




ジメジメとした梅雨の時期。
それに負けじとジメジメしそうな長髪を引き下げて、そいつはやってきた。こんな雨の日にお客か珍しい…なんてちょっぴり期待して戸を開ければいきなりこれだ。

…何だろう、このガッカリ感。
ただでさえ梅雨で湿気のあるこの時期はイライラするというのに。




「…つーかお前髪自慢しに来ただけかよ!?なんで玄関先でワザワザんなくだらねェ話聞かなきゃなんねんだよ!!ムナクソ悪ィサヨウナラ」

「まっ、待て銀時!まだ用は済んでないぞ勝手に戸を閉めるな!」




言うなり問答無用で閉めようとしたが、咄嗟に桂が手を戸の間に挟んでそれを阻止した為、戸を閉めることが事実上不可能となってしまった。…まあ正直こいつの手なんてどうなっても良いけども。




「何なんだよテメェは!!それは俺に対する嫌味ですかコルァ。お前の頭を今すぐ弱酸性にしてやろーか?アン?」

「…まあそれも含まれているやもしれん。だが早合点するな、俺はきちんとした用事があって此処に来た。これはちょっとした世間話だ」

「今嫌味が含まれてるって言ったよねこの人。つーか100%嫌味だろーが。世間話に花咲かすヒマあったらとっとと要件言えボケ」

「ボケじゃない、桂だ」

「黙ってろカス」




まあ良いだろう、なんて偉そうに咳払いをするそいつ。その態度には正直腹が立ったので、また戸を閉めようと力を入れたら「ぐぁぁぁあ!!手が、手がァァァ!!!」とあまりに痛そうな声を出したので止めた(俺って良いヤツだな)





「……で?要件って何よ」

「あ、ああ……ゴホン」





また咳払いかよなんて思ったが、話が進まないので止めておく。あまり開けていると雨も入ってくる、早く閉めてしまいたい。





「えー、では手短に言うぞ」

「良いから早く言えや」

「うむ、」






するとどうだろう、桂は突然真面目な顔をした。何だよ、なんかあったのか?と驚いて思わずこっちまでつられて真面目な顔になる。

真面目な表情のまましばらく向かい合い、みの●んた並みに溜めに溜めてこう言った。









「ヒマだから構ってくれ」








ピシャリ。
戸の間にある桂の手を無視して戸を勢い良く閉めたのは言うまでもない。






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ヅラの電波っぷりを書くのが楽しかったのは言うまでもない←

銀さん(達)に構って欲しいヅラのお話でした←←

ギャグ…なのかコレ?(爆)

でもまあ、ヅラの電波と可愛さは出せたかな(´ω`)=3






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