Short Story3

□乙女心と夏の空
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(沖誕)




その日はしゅわしゅわと喉を刺激する炭酸飲料がどうしても飲みたくって、酢昆布代とは別に銀髪天パにねだってねだってねだりまくって120円を手に入れた(銀ちゃんは俺の糖分代が…とぼやいてた)




おっきな入道雲。
痛いほどの青空。
焦げ付く日差し。




(もうすっかり夏アルな)




特に自分の肌は陽には敏感でどうしようもない時もあるけれど。
実のところ、この季節も嫌いじゃない。




この時期だけの蝉の鳴き声。
涼しげで気持ち良い水の音。
ぷしゅ、と開いたラムネ瓶。
駄菓子屋のおばちゃんの声。




「よォ、こんなとこで何やってんでィ」




渇いた喉を潤すしゅわしゅわ。
汗ばんだ肌を優しく撫でる風。
太陽を吸い込んだ暑そうな黒。




「おう、サドじゃねーか。お前今日は誕生日らしいアルな何か恵んでやろーかアン?コルァ」

「なんで喧嘩腰なんでィ。今日が何の日か知ってんなら労れコノヤロー」




(あらあら乙女になんてこと)
(私可愛い女にはなれないわ)





隣に着席。
知ってる、なんて言って優しく頭を撫でる。本当にズルいと思う。オイオイ真っ赤だぜィ傘ちゃんと差しななんて言うな笑うな馬鹿。



「…あっちーなァ、頭ン中が煮えちまいそうだ」

「……ほん、とアルな、」

「あ、ラムネ」




私から離れてクスクスと笑う。なんだか頭がグルグルして、たまらず私は逃げ出した。何故ならそれ以上そこに居たら倒れそうだったから。




(奴に強引に飲みかけのラムネ瓶を押し付けて)




一年中響くうるさい鼓動。
たまにムカつく低い声色。
時々綺麗で御惚れる紅も。




それから、




…そっと口から離れた、感触も。








(おめでと、って言いそびれたアル)




─────
沖田っくん、おめでと(´∨`*)だけど誕生日祝い文が突発文て…!(苦笑)


でも愛情は込めた。グラ嬢とラブラブさせたんだから許せ沖田!←

敢えて描写は分かりにくくしました。何があったかは、気付く人だけ気付いて(^^*)←←






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