Special
□4000hit記念story☆
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─────詞葉side
12月某日。
県内にある遊園地、“ワンダーランド”に
私達4人──詞葉・朱雀・寧子・直矢──は遊びに来ていた。
……正確に言えば、私達がバカップルの仲直りデートに付き合わされた訳だけど。
(まったく……
何が哀しくて友達のデートに彼氏でもないヤツと付き合わされなきゃなんないのよ)
『ねぇ、直矢!!
次はアレに乗ろッッ♪』
寧子が指差した先には……
ワンダーランドで1番怖い絶叫マシーンが。
『……げ、また絶叫系かよ』
朱雀が青ざめた顔で言った。
「仕方ないって。
あの2人の絶叫好きは今に始まったことじゃないし」
とは言ったものの
((絶叫4連続とか流石に限界だろ……;))
私は朱雀と顔を見合わせた。
『このまま、あいつらほっとくか』
「え、良いのかなぁ」
『俺ら引っ付いてても野望なだけだろ』
そりゃそうだ。
『直矢ぁ。
今から別行動取って良いか??』
『え??ああ。良いよ』
直矢はあっさり承諾した。
微妙にからかうような笑みを向けられたのは……
気のせいだよね??
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