Special
□4000hit記念story☆
2ページ/13ページ
『よし、詞葉!!
行こうぜ』
そう言って、私は朱雀に引っ張られていった。
「朱雀……」
『何だよ』
「……あんた、どこ行くつもりよ。そっちの方向って
出入口しかないんだけど;」
数秒間の沈黙。
朱雀の間抜け面。
私は耐えきれずに爆笑した。
「ッハハハハハ〜!!
いやぁ、あんたはバカだって日頃から思ってたけどさぁ
地図も読めないバカだとは思わなかったわ!!」
『ッ!!
良いだろ別に。そんなに笑うな!!』
フイ。とそっぽを向いて拗ねた。
ホント……がきだな。
いっそ微笑ましいほどだ。
「で??
朱雀クンはどこに行きたかったのかな??((笑」
『頼む、それ以上からかうな!!』
両手を顔の前で合わせてマジ顔で懇願。
……高校1年の男子がする行動じゃない気がする。
「そうだな……
お昼、奢ってくれたら良いよ♪」
『ッしゃ。分かった』
朱雀は笑って、私の手を取って歩き出した。
「ちょっ、朱雀??
どこ行くの??」
『内緒だ』
.