Special
□4000hit記念story☆
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────朱雀side
『キャア煤x
俺の隣にいるヤツは
普段と比べて想像出来ないくらい高い声……と言うか、悲鳴を上げていた。
そのたびに力が籠る、手。
『こんくらいでびびってんじゃねーって』
「ンなこと言ったって……怖いモンは怖いの!!」
威勢は良いけど、本当に怖そうだ。
(サンキュ、直矢達!!作戦成功だ)
+○●○●○●○●○+
※以下、回想
『良〜い??
詞葉は幽霊とか怪談話が嫌いだから、
無理矢理連れて行っちゃ駄目よ。
さり気なく連れて行って、手くらいつないだら??((ニヤリ』
寧子が不敵な笑みを浮かべる。
その横で、直矢が
『それ、いーなー朱雀。役得じゃん』
なんて暢気に呟いた。
『私たちの邪魔したくないとかいうこじつけで
2人で楽しんで来て♪』
いや、俺もそれはすごく……ありがたいけどさ
「もともと俺と詞葉がオマケだろ??抜けても良いのかよ」
すると、2人同時に
俺に哀れみの目線を送ってきた。
『何言ってんの??』
『最初からコレ、お前らの為にわざわざ設定したんだぜ??』
……は??
『見てると焦れったいのよ』
『だいたい、本当に“仲直りデート”なら俺たち2人で行くモンだろ』
そりゃ、ごもっとも。
『そーゆーことだから、頑張りなさいよ☆』
+○●○●○●○●○+
かくして、今日
作戦(?)が決行された訳だ。
最初はびびったけど、思惑通りに事が進んで
(あいつらに感謝だな)
隣で怖がっているスキな人(ヤツ)を見ながら
そう思った。
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