Special
□4000hit記念story☆
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暗い所から、急に視界が明るくなった。
『うわ、目がしぱしぱする〜』
そう言って、詞葉は少し目を擦った。
「面白かったな!!」
『ど・こ・が!!
すっごい怖かったじゃん』
まだ眩しいのか、細められた目で睨まれた。
だから、俺は
「怖かった。って、前の人が??((ニヤリ」
笑ってやった。
『ち、違うもん!!』
「じゃあ、先刻前を歩いてた人をお化けと勘違いしてキャーキャー騒いでたヤツは誰だよ」
『あれは……』
顔を紅くして、俯いてしまった。
少しだけ、肩が震えている。
……俺、やっちゃったか??
「詞葉、もしかして、泣いてる??」
返事はない。
「俺、悪い。
言い過ぎたかも」
やっぱり返事はない。
「詞葉、ホントごめん!!」
だんだん、おろおろしてきたぞ、俺;
「……詞葉??」
ようやく気付いた。
詞葉の様子がおかしい。
泣いてるヤツの反応じゃない。
それに…………
微かに、笑い声を圧し殺したような音が聞こえる。
「……泣き真似も大概にしやがれ」
『アハッ♪
バレちゃった☆』
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