□貴方が手に入るなら
2ページ/4ページ



エプロンを着用する先輩。
料理をする先輩。
家事をする先輩。

『おかえり、スカル』
『只今帰りました先輩。すみません待たしてしまって…寂しかったでしょう』
『そんな事ないぞ。お前を待つ事が出来て俺は幸せだ。ほらスカル上着脱げよ』
『はっ、はい…!』
『ご飯にする?お風呂にする?それとも……俺にするか?』
『!!!!…………せっ、先輩…で』
『スカル…嬉しいぞ』
『先輩…!』
『あっ、スカルこんな所で…っ』


い…いいかもシレナイ。


「お前…その想像は流石にイタいぞ」

!!!!!!
また心読まれた!

「止めて下さいよ心読むの!」
「お前こそ勝手に俺で妄想するな。つーか俺はそんなキャラじゃねーぞ」

分かってますよ、そんな事…。

「それに」
「何ですか」

何だかどっと疲れて投げやりな返答をすると先輩がニヤリと笑った。

「誰が俺が『主婦』になると言った?」
「へ…」
「お前が『主夫』になるに決まってるだろ」
「はあ…は?」
「頑張れよ、専業主夫!」
「は!!!?」

先輩は今までに無い程の輝かしい笑みを浮かべた。
あ、可愛いなあ…なんて見惚れてる場合じゃなく。

「何言ってくれてんですかアンタ!!」




次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ